日本の酪農 応援を-酪農家が有楽町でPR2016年10月21日
全国酪農業協同組合連合会(全酪連)は10月21日、全国酪農青年女性会議と協力して消費者に酪農への理解を深めてもらう街頭宣伝活動を東京・有楽町駅前で行った。全国から酪農家13名が集まり、道行く人々に「日本の酪農を応援して豊かな私たちの未来へ進もう」と呼びかけていた。
有楽町駅前広場に酪農と牛乳の理解促進のためのパネルを設置したほか、搾乳の模擬体験ができる牛の模型の展示、ビデオ放映も行った。
「私たちは酪農家です。酪農と牛乳についてもっと知ってもらうおうと集まりました」と順番にマイクを握って呼びかけた。
牛乳は栄養がいっぱいで、とくに日本人に不足しがちなカルシウムを豊富に含んでいるだけでなく、牛乳のタンパク質からできる物質にカルシウム吸収を高める物資があるために吸収効率が高いこと、血圧を下げる効果もあることなどを訴えた。 また、酪農家が地域の農地を守り、子どもたちに酪農の学習体験の場を提供するなど、社会的にさまざまな役割を果たしていることも強調して「私たちの豊かな生活を守るためには日本の酪農を応援し国産牛乳を守っていくことが必要です」と理解を求めた。
半澤善幸全国酪農青年女性会議委員長は「消費者のみなさんに酪農家が直接話しかけるようにしました。現場を知ってもらえばお店で牛乳に手を伸ばしてもらえるのでは。生産者にとっても消費者の考えを知ることが大事です」と話していた。
パネルでは後継者が不足し生乳生産の基盤が厳しくなっていることなども紹介していて、足を止めて熱心に見入る人も多かった。
疑似搾乳体験も人気。偶然通りかかったのは、これからオーストリアの世界大会に出場するために成田空港に出発するという空手の日本女子代表チーム。「選手たちは牛乳を毎日500ml。ヨーグルトもしっかり食べてます」と元気いっぱいだった。
生乳の指定団体のあり方が政策議論となっているが半澤委員長は「毎年のようにバターを緊急輸入するのはおかしい。消費者にきちんと供給することは国産酪農の課題。安定供給していくためのよりよい制度にすることを前提に議論してほしい」と話していた。
(写真)牛の模型。模擬搾乳ができる。空手の日本女子代表チームのみなさん
パネルを熱心に見入る人も多かった。
パンフレットなどを配るだけでなく酪農の現状を知ってもらおうと話しかけることを心がけていた
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日