アニマルウェルフェア環境下で飼育 牛一頭の共同購入モデル事業を開始 JCI日本2022年5月24日
日本青年会議所ユニコーンビジネス委員会(JCI日本)は、今年度の運動としてアニマルウェルフェア(AW)を推進。同事業の理念に賛同するGOODGOOD株式会社(大阪市)によって、アニマルウェルフェアな環境下で飼育された牛一頭の共同購入事業を5月19日に開始した。
一頭共同購入事業は、一般消費者の共同購入によって新たな販売チャネルを創出することで、アニマルウェルフェアに取り組む食品生産者の生産拡大の一助となり、消費者がアニマルウェルフェア食品を認知・評価し、エシカルな選択ができる社会をめざす。
世界的にアニマルウェルフェアへの取り組みが進む中、日本ではまだアニマルウェルフェアという考え方そのものが一般的ではない。同委員会は今年度、アニマルウェルフェアな環境で飼育している畜産生産者にスポットを当て、一般消費者向けにアニマルウェルフェア食品の購入を推進する応援サイト「ラシクラブ」を立ち上げた。
GOODGOODは、大阪市に本社を置く「畜産ベンチャー」企業で、熊本県阿蘇市にある自社牧場で、牛肉の生産から販売までを一貫して手がけている。JCI日本は同事業の理念に賛同し、一般消費者も購入できるアニマルウェルフェアな環境で飼育された牛一頭の共同購入事業を実施する。
アニマルウェルフェアな環境で育った牛肉を一般消費者が口にする機会は滅多になく、そこには飼育環境と流通・販売環境の問題がある。飼育環境については、一般的に肉牛は成長段階ごとに売買され複数の生産者によって飼育されるため、産まれてから食肉になるまで一貫してアニマルウェルフェアな環境下で飼育することが困難となっている。
また、流通・販売環境の問題は、アニマルウェルフェアな環境下で育った牛肉は、食肉流通市場で一般的な格付評価の等級が低く、飼育に見合った値段がつかないこと。そのため、赤身肉を好む飲食店などまとまった販売先が決まっていないと飼育に踏み切れず生産量が増やせない要因となっている。GOODGOODは自社で繁殖・肥育・精肉販売まで一貫して手がけているため、この取り組みが実現できる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日