オーガニック家禽市場 2025年に186億7230万米ドル到達予測2022年7月12日
グローバルインフォメーションは7月5日、市場調査レポート「オーガニック家禽の世界市場の機会と2030年までの戦略:COVID-19による成長と変化」(The Business Research Company)の販売を開始した。
同レポートによると、オーガニック家禽市場は、2020年の125億5560万米ドルから年平均成長率(CAGR)8.3%で成長し、2025年には186億7230万米ドルに達すると予測。その後、CAGR6.2%で成長を続け、2030年には252億3500万米ドルに達すると予測される。
この成長は、低金利、可処分所得の増加、品質と持続可能性への要求の高まり、新興市場の発展からもたらされた。一方、高価な生産と有機食品のコスト上昇、厳しい政治的制約および労働力不足が、マイナスの要因になった。
今後は、継続的な技術開発、厳しい政治的制約、健康上のメリットに関する認知度の向上が成長の原動力になるとみられる。また、成長を制限する要因としては、気候変動や地球温暖化、新型コロナウイルスの動向、菜食主義者の増加などが挙げらる。
製品タイプ別に、市場は、卵と肉に分類。卵製品セグメントは、2020年には全体の54.8%を占め68億7760万米ドルを記録した。肉製品セグメントは、CAGR9.1%の最速で推移すると予想される。
加工タイプ別に、市場は、生鮮、冷凍、加工に分類。生鮮市場は、2020年に全体の71.6%の89億9000万米ドルを占め最大となった。加工市場は、CAGR9.1%の最速の成長率で推移すると予想される。
流通チャネル別に、市場は、スーパーマーケット、専門店、オンライン販売、その他に分類。スーパーマーケット市場は、最大のセグメントで、2020年には76億8140万米ドルで、全体の61.2%を占めた。オンライン販売部門は、最も成長率が高く、CAGR9.5%で推移すると予想される。
エンドユーザー別に、市場は、家庭用と食品サービス用に分類。家庭用セグメントは2020年に全体の87.7%の110億1620万米ドルを占めた。食品サービスセグメントは、CAGR8.4%の成長率で推移するとみられる。
地域別に、西ヨーロッパが最大地域で、2020年には全体の44.5%を占め、北米、アジア太平洋地域がこれに続いた。成長著しい地域としては、南米と中東が、それぞれCAGR11.95%と11.91%で成長すると考えられ、アフリカとアジア太平洋地域は、それぞれCAGR10.85%と10.15%でこれに続く。
新型コロナウイルスの大流行による、渡航制限、厳しい監禁措置、サプライチェーンの混乱、貿易制限により、多くの産業で事業が低迷。オーガニック家禽産業も手作業が多いため、多くの農家や労働者がウイルス感染の危険にさらされた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日