発育性向上遺伝子型を持つ改良型「みやざき地頭鶏じとっこ」本格販売開始 農研機構2022年9月6日
農研機構と宮崎県は共同で開発を進めてきた、遺伝子選抜により発育性が向上した改良型「みやざき地頭鶏」について、種鶏を段階的に従来型から改良型へ置き換えを進め、全羽の種鶏について改良型への置き換えが今春に完了。改良型「みやざき地頭鶏」鶏肉の生産・販売を開始した。これにより、地鶏生産農家の生産量の増加が期待できる。
「みやざき地頭鶏」は、宮崎県の特産品として定着し、ブロイラーより高値で取引される一方、生産基準が雄120日以上、雌150日以上飼育と期間が長く、発育形質の改良が生産者から求められてきた。
図1:遺伝子選抜の有無による、雄雌別の出荷体重の比較
農研機構と宮崎県は、2019年2月に秋田県、岐阜県と熊本県と共同で、種鶏を特定の遺伝子型で選抜することにより、地鶏の発育性を向上させ、出荷時体重を増加できることを共同で発表。この成果のなかで、みやざき地頭鶏生産農場2戸に委託して実証試験を行った結果、出荷体重が雄123.5g、雌131.9g増加することを確認した(図1)。
「みやざき地頭鶏」は、在来種「地頭鶏」および「白色プリマスロック」を両親に持つ雄種鶏と、「九州ロード」の雌種鶏を交配させて作出されている(図2)。宮崎県では農研機構と協力して、この成果を実用化するため、発育性向上遺伝子型を持つ「みやざき地頭鶏」の種鶏(地頭鶏、白色プリマスロック、および九州ロード)に置き換えた改良型「みやざき地頭鶏」の造成を完了し、その鶏肉販売を本格的に開始した。
図2:みやざき地頭鶏の生産体制
みやざき地頭鶏で従来鶏を改良鶏に置き換えた場合、生産者売り上げ増とともに、生肉について3.5%の供給量増加が見込まれ、新型コロナ終息後のみやざき地頭鶏の需要拡大に対する供給体制への寄与が期待される。
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日