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2015.11.18 
東北を食べて支援「東北キッチンat早稲田」  JA共済寄附講座一覧へ

 三陸沿岸地域の震災復興へのアプローチと農村の社会経済をテーマとしたJA共済連の寄附講座を受講した早稲田大学の学生らは、今回初となる東北現地での実習を終え、早稲田大学周辺の飲食店で11月10日~12月16日までの間、東北の生産物などを使ったメニューを提供する「東北キッチンat早稲田」を開く。そのメインイベントを11月17日、cafe Lagoon(東京都新宿区)で開催した。

◆復興って何だろう?

挨拶をする早田教授、加藤助教、田中さん 早稲田大学社会科学総合学術院早田宰教授は開会の挨拶で、今回の寄附講座とイベントについての説明と「東北キッチンat早稲田」で提供する野菜や生産者について話した。
 実際にJAそうまを訪れた早稲田大学学生の田中奏子さんは、同イベントが東北を支援するものであると強調した上で、南相馬市を訪れた感想を次のように述べた。
 「南相馬市の一部は原発20km圏内で避難指示区域になっている。津波などの被害により決壊した建物が残っている状態」だと話し、「東北を訪れて、復興って何だろう、と考えるようになった」と講座を受講して変わった自分の捉え方について話した。「沿岸部が津波で流されて何もなくなった。人がまだ帰ってこれなくて、住人が歩いていない、町としての雰囲気が感じられない現場をみて、元に戻すことはできないんだと思った。南相馬市に建物がたち、避難も解除されていく(未来を)考えたときに、果たしてそれが復興といえるのだろうか」と疑問に感じた。「そこで投げ出さず、(今回講座で取り合げられた)農業に目を向けて」みたところ、生産者の前向きな「何も始めなければ何も始まらない。おいしいものをつくること」という彼らの使命を感じさせる言葉に、「こういった前向きな言葉を伝えることが復興の一つ道筋になるのではと思った」と語った。
 またイベント会場となったcafe Lagoonの伊藤岳城店長は、福島県産の農産物について「切ったときに水が滴るほどの新鮮なキャベツ、シイタケは肉厚で良かった。カボチャはホクホクとしている」と絶賛した。
 乾杯の音頭を取った早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター加藤基樹助教は、「農産物を食べることが支援。学生がどう取り組めるか、現地で学んできた」と話した。
福島県産の農産物を使った料理を皿に盛る参加者 イベントでは講座関係者やイベントに取り組む他の店主らが集まり、岩手、宮城、福島県産のトマトやカボチャなどを使ったメニューを堪能した。またスライドショーで訪れたJAの様子が流れ、担当した学生らが説明を行った。
 現地での学生の活動に同行した写真家の夏野葉月さんは「現地の中学生と共に生産者などにインタビューを行っていた。中学生たちにとっては『早稲田大学の学生』が目の前でどんな言葉で話しているかに触れ、よい刺激になったようだった。また大学生の方でも、情報を受け身になって受け取るのではなく、発信するという点で、変化があったように感じた」と話した。
 実際にメニューを食べた学生は「カボチャはなめらか。キャベツは甘くてスーパーのものと違うように感じる。美味しい」「米がサラサラして食べやすい」と感想を述べた。
 同イベントのclosing partyが11月27日18時半から、02cafeで行われる。会費は3500円。詳しい活動については「東北キッチンat早稲田」のFacebookで確認できる。
 寄附講座は、JA共済連が早稲田大学の学生に「震災復興」や「農村社会」を通じ、「絆」や「助け合い」の重要性とJA共済連の事業理念について理解してもらうために行われている。壁面には生産者についての説明パネルが並ぶ
(写真)挨拶をする早田教授、加藤助教、田中さん、福島県産の農産物を使った料理を皿に盛る参加者、壁面には生産者についての説明パネルが並ぶ

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