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2015.12.21 
立毛乾燥に手応え 飼料米のコスト低減へ JA東西しらかわが試験一覧へ

 JA東西しらかわは今年、水稲の立毛乾燥の栽培試験を行い、目的とする成果を挙げた。水稲を12月まで刈り取らず、圃場で水分を抜き、乾燥のコストも含めた低コスト栽培法で、同JAは12月16日、刈り取りと現地検討会を行った。

立毛乾燥の飼料用稲の刈取り(12月16日、矢祭町で) 今年度行った同JAの立毛乾燥栽培は早生種、中生種、中晩生種ごとに平たん・中間・山間部にそれぞれ試験区を設け、外国種も含め数品種を栽培。植栽密度は坪(3・3平方m)当たり60株。
 5月1日に播種、5月20~30日にかけて移植した。いずれの試験区も順調に生育し、乾燥状態も良かった。秋は天候不順で雨が比較的多かったにも関わらず、状態のよい試験区では、12月7日の水分測定でモミ水分が14%になり、ほかの試験区でも12月10日の時点で15~16%になった。
 試験区によって違いがあるが、おおむね耐病性、耐冷性、耐倒伏性に問題がなく、満足いく結果が得られた。同JAはさらに試験区ごとの品種適性のデータを蓄積するとともに、(1)増収に期待できる技術の確立、(2)低コスト肥料の開発と提案、(3)収穫専用機械の改造・機能の提案などを行い、飼料の安定生産と供給、作業体系の確立をこれからの課題として、引き続き立毛乾燥の試験に取り組む。
 生産者や農水省や東北農政局、福島県、同農林事務所などの担当者などが出席した検討会では、収量が落ちる中山間部でも十分な収量が確保できる品種・栽培方法の開発を求める声などが出た。また出席した韓国農協中央会の日本事務所の申東珉所長からは飼料用米の栽培で連携の申し出があった。
立毛乾燥への自信を示す鈴木組合長 JA東西しらかわの鈴木昭雄組合長は「今回の試験で水分含量15%台をほぼ確保でき、見通しが立った。この栽培法を普及させて飼料用米の生産を増やし、主食用米の需給安定につなげたい」と、立毛乾燥の栽培に自信を強めている。
(写真)立毛乾燥の飼料用稲の刈取り(12月16日、矢祭町で)、立毛乾燥への自信を示す鈴木組合長

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