職員の意識変化 JAーPOP甲子園2016年9月16日
JA全農は9月16日、東京都内で「JAーPOP甲子園2016表彰大会」を行った。
大会スローガンは(1)店舗を活性化して組合員満足度の向上を目指そう、(2)春の当用期に実績を拡大しホームセンターから需要を奪取しよう―。
開会の挨拶をJA全農の肥料農薬部天野徹夫部長が行い、「全国38県で162JA、559店舗の応募があった」と話した。また規制改革推進会議や自民党の骨太方針策定PTで生産資材費用の低減やJAグループの改革が議論されているが、「資材価格低減はもちろん大切だが、店舗を通じた情報提供や組合員とのパイプを太くする取り組みも大切な役割」と今大会の必要性について述べた。
来賓挨拶は日産化学工業(株)の毛利明弘部長が行った。
15JA1社19店舗が表彰され、70人ほどが参加した。参加者は表彰式後の各店舗の講評に真剣に耳を傾けていた。
表彰店舗の展示は、雛壇形式で陳列、大きな文字でPOPを作るなど工夫があった。また川柳を使ってPRを行ったり、客に親しみを持ってもらえるよう地域性を活かした展示を行うなど個性の光る展示も多かった。大会担当者は「16回目の開催。良い事例を全国に発信して、さまざまな店舗で取り入れてもらいたい。毎年応募のレベルが上っている。JAしまねの斐川地区は最優秀賞3連覇。POP技術がうまいなと感じる」と話していた。
各部門の最優秀受賞4店舗は取組みの事例発表を行った。
【最優秀賞】
◎ジェイエース・ラウンドアップ部門・大型陳列◆JAしまね(島根県)斐川地区本部斐川グリーンセンター
テーマは「JA限定の大規模規格はお得」でデカぞう君を目立たせた。
POPは「手作り」をメインに、マーカーペンや絵の具、文字の切り抜きなどで作成した。大型企画を500mlあたりに換算して展示した。
ディスプレイで組合員との会話が弾み、「POPは従業員のひとり」という認識でがんばっている。
◎同部門・簡易陳列
◆JAしまね(島根県)雲南地区本部赤来グリーンセンター 来店している人がラベルなどを目を凝らし、時間をかけて読んでいることに気がついた。見やすさを考え、ラウンドアップのオリジナル希釈表をつくり、わかりやすいようにした。
また、素通りされないよう、カラフルな棚にし、棚前に歓談スペースを設けたことで、客と話す機会が増えた。
◎AVH・MY部門・大型陳列◆JA秋田おばこ(秋田県)仙南総合支店仙南営農センター
昨年は新人賞を受賞させていただき、本年はちょっと上を目指そうと努力した。これまで除草剤は段ボールを開けてそのまま販売していたが、職員の意識が変わって、今回の陳列につながった。
組合員の方がPOPの前で足を止めるなど好評だった。
◎同部門・簡易陳列
◆JAしもつけ(栃木県)藤岡地区営農経済センター 栽培暦に除草剤の組み合わせ事例を足下に張り付けた。農家の方からも「農薬を選ぶのに助かる」と声があった。
高い位置の展示では見えにくいという指摘があるので、客がとりやすく見やすいよう、低い展示にした。
その他、表彰されたJAは次の通り。
【優秀賞】
◎ジェイエース・ラウンドアップ部門・大型陳列
▽JAセレサ川崎(神奈川県)経済部購買統括センター経済センター店
▽(株)JAアグリライン石川(石川県)JAグリーン金沢
◎同部門・簡易陳列
▽JA水戸(茨城県)南部営農資材センター長岡センター
▽JA能登わかば(石川県)JAグリーンわかばの里
◎AVH・MY部門・大型陳列
▽JA水戸(茨城県)南部営農資材センターひぬまセンタ―
◎同部門・簡易陳列
▽JA岡山西(岡山県)吉備路アグリセンター東部農産資材の店
【特別賞】
◎ジェイエース・ラウンドアップ部門・大型陳列
▽JA新いわて(岩手県)北部営農経済センター購買課舌崎店
▽JA水戸(茨城県)南部営農資材センターひぬまセンター
▽JAおちいまばり(愛媛県)JAグリーンしまなみ大三島
◎同部門・簡易陳列
▽JAさがえ西村山(山形県)JAアグリ朝日店
▽JAしまねくにびき地区本部(島根県)グリーンショップしんじ
▽JA岡山西(岡山県)吉備路アグリセンター東部農産資材の店
◎AVH・MY部門・大型陳列
▽JA水戸(茨城県)西部営農資材センター内原センター
▽JA埼玉みずほ(埼玉県)北部経済センター
◎同部門・簡易陳列
▽JA水戸(茨城県)南部営農資材センター長岡センター
▽JA三重中央(三重県)資材物流課
【新人賞】
◎大型陳列
▽JAセレサ川崎(神奈川県)経済部購買統括センター パーシモン
◎簡易陳列
▽JA香川県(香川県)ふれあいセンター池田店
【特別企画金賞】
◎大型規格拡販POPコンテスト
▽JAほくさい(埼玉県)北川辺支店
◎作物別テーマ陳列POPコンテスト
▽JA長崎せいひ(長崎県)西彼統括支店
(写真)受賞者ら、各最優秀賞受賞作品、特別企画金賞のJAほくさいの展示(左)とJA長崎せいひの展示(右)
重要な記事
最新の記事
-
石破首相退陣に思う JAトップと野党議員が語る農政の課題2025年9月11日
-
米の収量で作況に代わる新指標 5年中3年平均値対比 農水省2025年9月11日
-
納豆汁、鯨汁、菊の花のお浸し-山形内陸の食-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第355回2025年9月11日
-
見かけは盛んな花の研究ですが...【花づくりの現場から 宇田明】第68回2025年9月11日
-
水稲の斑点米カメムシ類 1道2府32県で注意報 病害虫発生予報第7号 農水省2025年9月11日
-
「JA島原雲仙フェア」 みのりカフェ長崎駅店で11日から開催 JA全農2025年9月11日
-
身近な交通事故を可視化した「交通安全MAP」を公開 特設サイトも開設 JA共済連2025年9月11日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第113回2025年9月11日
-
自然再生をめざす金融アライアンス 新たな指針と技術集を公開 10月9日にシンポジウム 農林中金2025年9月11日
-
【組織改定・人事異動】デンカ(9月10日、10月1日付)2025年9月11日
-
三重県いなべ市の塩崎圃場が有機JAS「有機農産物」認証取得 KIMOTOファーム2025年9月11日
-
国内ポリオレフィン事業の競争力強化へ基本合意 三井化学、出光興産、住友化学2025年9月11日
-
ぶどうのまちで楽しむ収穫の秋「第33回 巨峰の王国まつり」開催 長野県東御市2025年9月11日
-
「初めて聞く農業者向け 農福連携セミナー」オンラインで開催 日本農福連携協会2025年9月11日
-
「AIエージェント×AI/DXフォーラム~農業」25日に開催 AIデータ社2025年9月11日
-
発売5年目の『無限シリーズ』リニューアル ひと口サイズも発売 亀田製菓2025年9月11日
-
農業プロジェクト『UTSUNOMIYA BASE』主催夏祭りイベント 宇都宮で開催2025年9月11日
-
熱中症対策をサポート「涼しい時間帯」に特化した農機具レンタルプラン開始 唐沢農機2025年9月11日
-
相鉄ブランド野菜「そうてつとれたて便」販売開始「貨客混載」輸送も実施2025年9月11日
-
新潟県津南町でカーボンクレジット地産地消モデルを実現 フェイガー2025年9月11日