生産者の声反映した共同購入大型トラクター決定 JA全農2018年6月29日
JA全農は生産者の意見を反映した共同購入大型トラクターの開発に取り組んできたが、入札の結果ヤンマーアグリの製品に決定したと6月28日発表した。
(写真)共同購入が決まったヤンマーの大型トラクター・YT357JZUQH
JA全農は、「農林水産業・地域の活力創造プラン」へ対応するため生産資材関連でさまざまな取り組みを行い、肥料の銘柄集約などを実現してきているが、農業機械事業では、生産現場の声を反映した大型トラクター(60馬力クラス)の共同購入に取り組んでいる。
これは従来の50~70馬力クラスの大型トラクタ450型式について、農業者3団体(日本農業法人協会・JA全青協・全国農業青年クラブ連絡協議会)と全農による資材事業研究会の場で徹底した議論を行い、生産者モニターや1万名を超える生産者アンケートにもとづいて、生産者が必要とする機能の絞り込みを行い、昨年9月に国内農機メーカー4社へ、指定した仕様書にもとづく60馬力クラスのトラクターの開発を要求。今年6月1日に各社から開発機の回答を受領した。
その後、生産者3団体の代表者とともに実機や社内試験データ等で開発要求事項を満たしていることを確認した上で入札を実施し、共同購入トラクターをYT357JZUQH(製造元:ヤンマーアグリ株式会社)に決定したと6月28日に発表した。
(写真)共同購入が決まったヤンマーの大型トラクター・YT357JZUQH
このトラクターは、60馬力クラスではパワーにゆとりのあるエンジン(総排気量3.3L)を搭載し、生産者モニターで要望の強かったおおむね1日無給油で作業ができる燃料タンクを備えている。
JA全農では、この取り組みの成果は、
(1)1000台の購入目標をかかげ、生産者が必要とする機能に絞り込むことでメーカーの製造コスト削減がはかられたこと
(2)さらに、JAグループが全国の生産者に結集を呼びかけ、積上げた台数を背景に全農がスケールメリットを活かし入札をおこなったことで、生産者の購入価格は、標準的な4社同クラスと比較し、おおむね2~3割の価格の引き下げ(地区によって異なる)が実現された。
と評価している。
(写真)共同購入トラクター主要諸元表
(クリックするとPDFファイルが開きます)
【共同購入の概要】
◎機種:トラクター(60馬力)
◎型式:YT357JZUQH(製造元:ヤンマーアグリ(株))
◎主な仕様:
水冷4気筒直噴ディーゼルエンジン(総排気量3.3L)、燃料タンク容量56L、自動水平制御、自動耕深制御、倍速ターン、オートブレーキ、エアコン付キャビン、デラックスシート、大型サイドミラー、ワークランプ、チルトハンドル
◎メーカー希望小売価格:534万円(税抜)
[この価格は単体価格(ハイラグ仕様)、オプション設定品は除く]
◎供給開始:平成30年10月
◎共同購入目標台数:1000台(平成30~32年度・3か年)
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