農業生産振興に傾注 全農の役割を発揮-JA全農新役員が決意2020年7月30日
JA全農は7月29日に大阪で開いた総代会後に東京のJAビルとテレビ会議でつないだ記者会見を開き、菅野新会長らが抱負などを語った。
菅野会長は「一人は万人のために万人は一人のためにを心に刻んできた。行動の源となっている」と話し、3年間の副会長の経験をもとに、(1)組合員・地域JAにとってなくてはならない全農になること、(2)夢が持てる農業、次代にバトンが渡せる農業への転換、(3)社会貢献活動や地域のニーズに応える、(4)経営基盤の確立、(5)未来を担う人材育成と職場の環境づくりの強化の5つに力を入れる考えを示した。農業が急激な構造変化を迎えているなか、地域の声に耳を傾け課題を吸い上げて、変化を恐れない全農であり続けることや、JA職員も含めて高位平準化するための人材育成などを強調した。また、生産振興で農家所得の向上を図る支援で「汗をかいていきたい。それが消費者に安定的に食料を供給することにもつながる」と意気込みを語った。
高橋副会長は新基本計画で家族農業や国産重視の方向を打ち出したことを評価、「農業はむしろ期待の持てる産業。全農の果たす役割が重要だという認識で取り組む」と話した。
乗富副会長は、組合員と一体となって喜び、悲しみを共有できる組合づくりをめざしてきたとして「現場で何を求めているか、よく聞きながらしっかり声をつかんでいきたい」と述べた。
なお、長澤豊前会長は総代会で退任のあいさつをし「すべては組合員のために、そして消費者、国民のためにを全農が忘れなければ100年先も社会から必要とされ輝き続ける唯一の存在になれると確信している」と述べた。
【新会長・副会長】
▽会長=菅野幸雄
(かんの・ゆきお)昭和24年12月生まれ。平成22年JAえひめ中央代表理事理事長、28年JAえひめ中央経営管理委員会会長、JA全農愛媛県本部運営委員会会長、29年JA全農経営管理委員会副会長
▽副会長=高橋正
(たかはし・まさし)昭和24年8月生まれ。平成22年JA南三陸代表理事組合長、29年JA宮城中央会会長、令和元年JA新みやぎ代表理事会長、JA全中代表監事
▽副会長=乗富幸雄
(のりとみ・ゆきお)昭和26年2月生まれ。平成26年JAみなみ筑後代表理事組合長、令和2年JAみなみ筑後会長理事、JA福岡中央会代表理事会長【新任経営経営管理委員】
▽篠原末治(ホクレン代表理事会長)
▽八木岡努(茨城県本部運営委員会会長)
▽伊藤茂(長野県本部運営委員会会長)
▽谷口俊二(三重県本部運営委員会会長)
▽丁道夫(熊本県経済連代表理事会長)
▽赤松光(コープデリ生協連前理事長)
▽夏目誠(JR東日本元副社長)
【新任監事】
▽北里清和(学識経験者) (=写真:上)
▽永島聡(学識経験者、前耕種総合対策部長)(=写真:中)
【新任理事】▽山田浩幹(JA全農あきた県本部) (=写真:下)
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