産直野菜29品目の出荷規格をわかりやすく「目安表」を作成 JA尾張中央2020年8月27日
愛知県春日井市にあるJA尾張中央は、産地出荷される野菜の規格を統一するため目安表を作成し、産直部会に所属する出荷者670人に配布した。
「産直出荷規格目安表」を手に紹介する職員
目安表は、ニンジン、ダイコンなどおなじみの野菜からカブの「もものすけ」や、近年人気が高まっているイタリア野菜の「カリフローレ」など29品目を掲載。出荷時の品質調製や荷姿などの留意点も含めて、産直施設の売れ筋規格を見やすく説明している。
各生産部会によって目ぞろえ会を開く果樹と異なり、JA管内で生産する野菜は産直が主体で、これまでは出荷規格がなく、大きさや外観の統一性に欠けていた。また、包装基準もなく、1袋に詰める数量を出荷者の判断に委ねていたことから、新規出荷者から「どんな荷姿でどの程度詰めればよいかわからない」という声が上がっていた。
今回作成した「産直出荷規格目安表」は、写真や表、カラーチャートを多用し、見るだけで出荷適期を判断できるよう工夫。スーパーと消費者個人に直接送る産直では、よく売れるサイズや量が異なるため、産直施設で好まれる量目も記載した。
目安表を活用し始めた出荷者は「今までは感覚で出荷していたが、これからは正確な出荷基準が一目でわかるので出荷の際に活用したい」と話している。
農業振興部営農指導課の森藤道徳課長は「目安表を活用して少しでもスムーズに作業してもらいたい。出荷者で品質・規格・荷姿をそろえ、見栄のする産直づくりに努めたい」と話した。
今後は、同営農企画課が計画栽培している、ブロッコリーとケールを掛け合わせた新種野菜の「アレッタ」やハクサイの「オレンジクイーン」、ニンジンの「アロマレッド」、サツマイモの「シルクスイート」や「モロッコインゲン」など産直向けの珍しい野菜も追加していく。
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