Z-GIS初級者向けWEB講習会を開催 操作方法や作付計画への活用を紹介 JA全農2023年4月4日
JA全農耕種総合対策部スマート農業推進課は、3月24日に「Z-GIS初級者向けWEB講習会」をオンラインで開催した。同講習会では、Z-GISを導入するメリットから、アプリのインストール方法、ポリゴンの作成方法、Z-GIS公式ホームページ上にあるワークシートの活用方法などについて、PCによる実際の操作を交えながら説明された。また、Z-GIS専用のクラウドストレージにあたるZ-GISクラウドや、新機能として追加されたeMAFF農地ナビのデータを読み込ませる方法も紹介された。
Z-GISの画面
同講習会は、「はじめようスマート農業キャンペーン」の一環として2022年12月から始められ、今回が最後の開催となった。
日本の農業は、高齢化や担い手の減少といった問題を抱えている。加えて、生産者一人当たりが管理するほ場面積は年々増えており、作業の効率化が求められている。こうした問題を解決するため、JA全農では生産管理システムの導入を進めており、作付管理や評価におけるZ-GISの利用を呼び掛けている。一方で、こういったスマート農業は初期投資が高いことが多く、導入に踏み切れない生産者がいる。
Z-GISは作付管理、評価を効率よく行うことができる営農管理システムであり、JA全農が低価格で提供している。同講習会ではZ-GISについて、紙の地図でほ場を管理している生産者、栽培品種が多い生産者に適していると紹介された。加えて、事業承継においてもZ-GISが役立つことが伝えられた。
PCの画面を共有しながら、実際の操作方法も紹介された。高精細な地図を基にポリゴンと呼ばれる多角形の図形をほ場の形に合わせて作成し、ポリゴンの情報が含まれたExcelファイルに生産者が管理したい項目を自由に追加、編集することで、ほ場の情報をデジタル化できることが伝えられた。作成したポリゴンは形の変更、分割が可能なため、ほ場の合筆や分筆にも対応できることも説明された。ポリゴンの情報が含まれていないExcelファイルでも、Z-GISのインポーター機能を利用することで、既存の情報とポリゴンの情報をひも付けられるため、Z-GISを利用してないがExcelファイルを使ってほ場の管理をしている生産者にも向いていることが伝えられた。また、新機能として追加されたeMAFF農地ナビのデータを読み込ませることで、ポリゴン情報を含んだ地番付きのデータを一度に複数作成できることも紹介された。
Z-GIS公式ホームページからダウンロードできる、ワークシートについても説明がされた。同シートはZ-GISに読み込ませられる練習用のExcelだが、管理項目が既に入力されており追加、編集もできる。同講習会では、同シートを活用してポリゴンを新たに作成し、各生産者の実態に合った作付計画の作成が提案された。Z-GISのユーザーが利用可能な、Z-GISクラウドという専用のクラウドストレージについても説明があり、他のPCで作業を行うときやデータのバックアップ先としての活用が紹介された。また、Z-GISには地図の印刷機能があるため、ほ場で紙の地図を利用したい生産者にも対応できることが伝えられた。
重要な記事
最新の記事
-
(394)Climate stripes(気候ストライプ)【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月26日
-
地域医療の実態 診療報酬に反映を JA全厚連が決議2024年7月26日
-
取扱高 過去最高の930億円 日本文化厚生連決算2024年7月26日
-
【人事異動】JA全厚生連 新理事長に歸山好尚氏(7月25日)2024年7月26日
-
【警報】果樹全般に果樹カメムシ類 県下全域で最大限の警戒を 鳥取県2024年7月26日
-
【注意報】イネに斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 山形県2024年7月26日
-
今が旬の「夏酒」日本の酒情報館で提案 日本酒造組合中央会2024年7月26日
-
ヤンマーマルシェ、タキイ種苗と食育企画「とりたて野菜の料理教室」開催 カゴメ2024年7月26日
-
「ごろん丸ごと国産みかんヨーグルト」再登場 全国のローソンで発売 北海道乳業2024年7月26日
-
物価高騰が実質消費を抑制 外食産業市場動向調査6月度2024年7月26日
-
農機具王「サマーセール」開催 8月1日から リンク2024年7月26日
-
能登工場で育った「奇跡のぶなしめじ」商品化 25日から数量限定で受注開始 ミスズライフ2024年7月26日
-
東京・茅場町の屋上菜園で「ハーブの日」を楽しむイベント開催 エスビー食品2024年7月26日
-
鳥インフル 米国オハイオ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2024年7月26日
-
大玉すいか販売大幅減 小玉「ピノ・ガール」は前年比146.8% 農業総研2024年7月26日
-
千葉県市原市 特産の梨 担い手確保・育成へ 全国から研修生募集2024年7月26日
-
水産・農畜産振興 自治体との共創事例紹介でウェビナー開催 フーディソン2024年7月26日
-
新規除草剤「ラピディシル」アルゼンチンで農薬登録を取得 住友化学2024年7月26日
-
自由研究に「物流・ITおしごと体験」8月は14回開催 パルシステム連合会2024年7月26日
-
高槻市特産「服部越瓜」の漬け込み作業が最盛期2024年7月26日