2023年4月~6月期配合飼料供給価格 全畜種平均でトンあたり約1850円値下げ ホクレン2023年4月5日
ホクレン農業協同組合連合会は、2023年4月~6月期の配合飼料供給価格について、全畜種平均でトンあたり約1850円値下げすることを決定した。一部の飼料原料は値上がりしているものの、とうもろこしや麦類などの穀物相場が値下がりしていること、海上運賃の下落や外国為替が円高であることが主な要因。

とうもろこしのシカゴ定期は、南米産地での高温乾燥などによる作柄悪化懸念から、1月には680セント/ブッシェル前後で推移した。しかし、その後米国産の輸出需要が低調なことや、米国農務省が前年を上回る新穀の作付面積見通しを発表したことなどから下落し、現在は620セント/ブッシェル前後となっている。今後は、南米産地の作柄と、米国産新穀の作付面積や作付時の天候などに左右される相場展開が見込まれる。
大豆粕のシカゴ定期は、12月に米国政府が事前予想を下回るバイオディーゼル使用義務数量案を発表したことが影響している。副産物である大豆粕の発生量が減少するとの見込みなどから急騰し、520ドル/トンまで上昇した。その後、南米産地での高温乾燥懸念などから堅調に推移し、現在は530ドル/トン台となっている。
ふすまは、製粉メーカーの稼働低下により発生量が減少する中で、飼料需要が増加していることにより需給は逼迫している。輸入品においても、小麦粉需要の低迷から発生量が減少し、需給は引き締まっている。コーングルテンフィードは、国内スターチメーカーの稼働が季節的に上昇し、需給が以前より緩和する見通しとなっている。
乳由来原料の国際相場は、主要輸入国である中国の輸入減少や先進国におけるインフレを背景とした消費低迷により、軟調に推移している。また、濃縮たん白ホエイパウダーは、これまでの価格高騰により需要が減退していることや各社増産したことで在庫が積み上がり、産地相場は下落している。
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、原油相場の下落や、中国向け鉄鉱石・石炭の輸送需要が減少し、船腹需給が緩んだことなどから軟調に推移し、2月には一時50ドル/トンを下回った。その後、原油相場が上昇していることなどから、現在は55ドル/トン前後となっている。今後は、南米産大豆の輸送が本格化することから、海上運賃は堅調に推移するものと見込まれる。
外国為替は、日銀が長期金利の変動許容幅を拡大したことから、1月に128円台まで円高が進んだ。その後、2月に発表された米国消費者物価指数が事前予想を上回り、更なる利上げが見込まれる一方で、日銀は金融緩和政策を継続すると見通されることから円安が進み、現在は134円台となっている。今後は、拡大した日米金利差や、利上げによる米国の景気悪化が懸念されることから、一進一退の相場展開が見込まれる。
2023年4~6月期の補てん単価は、2023年7月下旬の安定基金理事会で決定される。
重要な記事
最新の記事
-
【特別座談会】米は食の源 基本は国消国産(2)2025年11月4日 -
【特別座談会】人を育てる食と農の力に自信を持とう(3)2025年11月4日 -
なぜ先物市場の価格は市中価格とリンクしないのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年11月4日 -
鳥インフルエンザ 国内2例目を北海道で確認2025年11月4日 -
鳥インフルエンザ 新潟で国内3例目2025年11月4日 -
規格外野菜で農家レストラン 高崎市の柴崎農園が最高賞 食品産業もったない大賞2025年11月4日 -
GREEN×EXPO2027 日本政府出展起工式を開催2025年11月4日 -
第1回「食と農をつなぐアワード」受賞者決定 農水省2025年11月4日 -
「ジャンボタニシ」の食害被害を防ぐ新技術開発 ドローンで被害を事前予測・スポット散布 農研機構2025年11月4日 -
11月の野菜生育状況と価格見通し ばれいしょ、たまねぎなど平年を上回る見込み 農水省2025年11月4日 -
11月11日は長野県きのこの日「秋の味覚。信州きのこフェア」4日から開催 JA全農2025年11月4日 -
「鹿児島黒牛」使用メニュー「牛かつふたば亭」で提供 JA全農2025年11月4日 -
自動車共済の仕組改訂など2026年1月実施 「日常生活事故弁護士費用保障特約」新設 JA共済連2025年11月4日 -
交通安全イベントで「見えチェック」体験ブース 反射材着用を呼びかけ JA共済連2025年11月4日 -
長野県「僕らはおいしい応援団」りんご「サンふじ」など送料負担なし JAタウン2025年11月4日 -
奈良県「JAならけん」約10点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月4日 -
藤原紀香「ゆるふわちゃんねる」淡路島で「灘の赤菊」生産者とゆる飲み JAタウン2025年11月4日 -
「ココ・カラ。和歌山マルシェ」約80点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月4日 -
第30回さなえ図画コン 最優秀賞は「田うえで出会えるお友だち」 井関農機2025年11月4日 -
秋篠宮皇嗣殿下がGREEN×EXPO 2027名誉総裁に就任 2027年国際園芸博覧会協会2025年11月4日


































