JAいちかわと浦安市が包括連携提携 災害支援で覚書も 水田ゼロのまちに「農」を提供2024年7月2日
千葉県のJAいちかわと管内の浦安市は7月2日、包括連携協定を結び、双方が持つ資源を活用しながら、幅広い分野で相互に連携・協力することになった。この中には防災・災害対策に関することも含まれ、同時に災害発生時における支援に関する覚書を提携した。
写真=包括連携の協定を締結した今野組合長(右)と内田市長(浦安市役所で)
浦安市は千葉県の西にあって東京都に接し、住宅地として都市化が急速に進んだ。人口16万人余りで、人口密度は千葉県で最も高い。もともと湿地帯で農業には適さず、水田はまったくない。一方のJAいちかわは、都心から30キロ圏内にありながら農業が盛んでナシやトマト、ネギ、ニンジン、ホウレンソウ、カブなど、大消費地東京に近い条件を生かした野菜で有力な産地になっている。
JAいちかわは、農業生産と共に地域で福祉・文化活動を活発に展開してきた。こうした活動を通じて、特に都市の住民を対象に准組合員を増やしてきた。こうした背景から、包括連携に関する協定締結の話は以前からあったが、今年1月の能登半島地震がきっかけとなって協定の締結につながった。
今野博之組合長は「能登半島地震の時、JAとしてなにかできることはないかと考え、JAの備蓄品を調べたら水とニンジン乾パンがあるだけだった。能登のようにならないように、今のうちに協定を結ばなければと思った」という。
また浦安市の内田悦嗣市長は「高齢者見守りネットワークや福祉施設への寄付など福祉面で、農協には協力いただいている」と、普段からのJA事業を通じた地域とのつながりを強調。さらに水田ゼロの市として、農業体験など子どもの食農教育、地産地消、健康事業など、JAの取り組みに期待を述べた。
なお協定では「暮らしの安全・安心」「福祉」「健康づくり」「農業体験」「防災・災害対策」「その他、地域の感性化と市民サービス」に関することなどで連携・協力するとしている。
重要な記事
最新の記事
-
【第46回農協人文化賞】地域包括医療を推進 厚生事業部門部門・長野県厚生連佐久総合病院名誉院長 夏川周介氏2025年7月15日
-
【特殊報】ナシにフタモンマダラメイガ 県内で初めて確認 島根県2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 島根県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】野菜類、花き類、ダイズにオオタバコガ 滋賀県内全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 栃木県全域で多発のおそれ2025年7月15日
-
米価 7週連続で低下 5kg3602円2025年7月15日
-
農業法人 米販売先 農協系統がメインは23% 日本農業法人協会2025年7月15日
-
2025年産米 前年比56万t増の見込み 意向調査概要2025年7月15日
-
テキサス洪水被害は対岸の火事か 公務員削減が安全・安心を脅かす 農林水産行政にも影響2025年7月15日
-
コメ増産政策に転換で加工用米制度も見直しが急務【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月15日
-
青森米パックご飯ご愛顧感謝キャンペーン 抽選で200人にQUOカード JA全農あおもり2025年7月15日
-
農機担当者向け「コンプライアンス研修会」を初開催 JA全農やまなし2025年7月15日
-
農機フェア2025を開催 2日間で5309人が来場 富山県JAグループ2025年7月15日
-
GREEN×EXPO2027 特別仕様ナンバープレート交付記念セレモニー開く 横浜市2025年7月15日
-
「幻の卵屋さん」アリオ北砂で5年ぶり出店 日本たまごかけごはん研究所2025年7月15日
-
子ども向け農業体験プログラム「KUBOTA AGRI FRONTの夏休み2025」開催 クボタ2025年7月15日
-
香春町と包括連携協定締結 東洋ライス2025年7月15日
-
官民連携 南相馬市みらい農業学校生へ農業経営相談機能等を提供 AgriweB2025年7月15日
-
鳥インフル 米ワシントン州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年7月15日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年7月15日