JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
「人」の紹介で親しみを【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2021年4月3日
広報誌のだいご味は「人」の登場にあるといっても過言ではない。身近な人が広報誌に載ると、親しみが一層深まる。とりわけJAの広報誌にはその役割がある。多様な組合員がおり、素材は豊富にある。毎号定番にしているJAも多い。新年度、4月号から主なJAの広報誌の「人」の紹介記事を拾う。
JA新みやぎは2019年7月宮城県北部地域の5JAが合併したJA。「新みやぎをつくるひと」のタイトル。「様々な分野で大活躍、新みやぎを作っているファーマーたちを紹介します」とうたっており、新生JAに対する組合員の意思をまとめたいという編集者の意図がうかがえる。
五つの地区を順番に回す。4月号はみどりの湧谷地区で繁殖牛を経営し、19年の宮城県総合畜産共進会で名誉賞を受賞したこともある29歳の後継者だ。文字数も写真の配置もよく読みやすい。経営外の人のコメントがあってもよかったかも。
夫の定年退職をきっかけに8年前、夫婦で就農した女性が登場。10㌃の畑でトウモロコシやナスを中心に栽培している。取材で「農業は私たち夫婦の人生の一部」という発言を引き出し、見出しに立てている。できれば夫婦で登場してほしかった。
見開きで写真を目いっぱい使った紙面構成が目を引く。人物の紹介では、これくらいの大きさの写真にしたい。ただ見開きのページをみるとき、読者の目は最初に左の面に行くもの。人物を左面にもってきたのは正解だが、人物の左(外)向きが気になる。この場合、もう少し右(内)向きにすると紙面がまとまる。
毎号2、3面の定番で、84回目となるシリーズもの。「農を耕し、地域を起こす」のサブタイトルに編集者の思いが伝わる。「農人」を「あぐりびと」と読ますのも工夫がみられる。
今回の登場人物は、梅、ミカン、野菜から、昨年、イチゴの高設栽培中心に経営転換した田辺市の農家で、炭酸ガスの株元施用や液肥の自動投入システムなどの技術を導入している。
農家のイチゴ栽培に賭ける思いや、受粉バチの使い方など技術上のポイントなどについて、よく聞き込んでいる。取材者の署名入りだが、特にJAの場合、地元に馴染むためには取り入れる価値があるかもしれない。
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