JAの活動:今さら聞けない営農情報
農薬の正しい使い方(22)【今さら聞けない営農情報】第288回2025年3月8日
「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るため、農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しようと考え、まずは、農薬を正しく使うための第一歩である農薬の製剤に関する基礎知識をご紹介しています。
農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されます。そこで、前回より、水和剤や乳剤、液剤、フロアブル剤など水に希釈して散布する剤型を題材に、それらを効率的に作物へ付着させる方法について整理を試みています。
水で希釈した農薬を散布する場合、作物の表面が濡れやすいかどうかによって、その散布法に注意が必要になります。例えば、濡れやすい作物の場合は、作物の表面が水とくっつきやすい性質を持っているため、展着剤などを加えずに農薬製品を希釈しただけの薬液で作物に十分に付着してくれます。この場合、展着剤を加用すると、展着剤の持つ油とくっつく性質が災いし、水と油の関係のような力が働いてしまい、薬液が作物をはじいて散布後速やかにしたたり落ちて付着が悪くなってしまいます。逆に、濡れ性の悪い作物に散布する場合、農薬をただ水希釈しただけでは、散布後に薬液がしたたり落ちて付着量が大幅に減少します。
このように、作物によって展着剤の要否が異なりますので注意が必要です。
作物のぬれ性と展着剤の要否の関係を下表に整理しましたので参考にして下さい。
次回以降もう少し詳細に解説します。

(つづく)
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