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JAの活動:今さら聞けない営農情報

農薬の正しい使い方(67)光活性化による毒物の生成タイプの除草剤の作用機作【今さら聞けない営農情報】第333回2026年1月24日

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 「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るための農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しています。農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されますので、高い効果を発揮させるには、有効成分をいかに効率よく作物に付着させるかが鍵となります。しかし、農薬をより効率よく正しく使用するためには、製剤の選択の他に散布対象となる作物やその生育ステージ、あるいは病害虫雑草の生態に合わせた使い方も重要になります。現在、除草剤の生態に合わせた上手な使用方法を紹介していますが、除草剤の上手な使い方を理解するためには、雑草の生態に加え、除草剤の選択性や作用機作も知っておく必要があります。

 前回までに3つの選択性についてご紹介しましたので、今回からは除草剤の作用機作を何回かに分けてご紹介します。

 現在、除草剤の作用機作を紹介しており、今回は、光活性化による毒物の生成タイプの除草剤の作用機作をご紹介します。

 光活性化による毒物の生成とは、除草剤の有効成分がもととなる光エネルギーによる何等かの反応が起こり、雑草にとって有害な過酸化物や活性酸素が生成されることをいいます。この毒物に雑草の生命活動が脅かされて雑草が枯れます。例えば、ペントキソゾンやピラクロニルといった除草剤成分は、 正常な酵素働きを阻害することによりプロトポルフィリンⅨという物質を雑草体内に蓄積させ、この物質が光エネルギーを受けることにより活性酸素(毒物)を生み出します。その活性酸素が雑草細胞の膜脂質を過酸化して正常な生育をできなくさせて雑草を枯らします。

 一方、パラコート、ジクワットなどのビピリジル系の除草剤は、雑草の光合成系で発生してくる電子によって変化し、雑草の体内に有害な過酸化物を生じて殺草力を示します。

 この毒物となる活性酸素・過酸化物は、その強い酸化力で細胞の成分であるタンパク質や脂質、DNAなどを酸化し、傷つけます。これらの細胞の成分が酸化し傷つけられることによって、雑草の細胞が正常な生命活動ができなくなってやがて死に至るというのが殺草メカニズムです。また、光活性化による毒物の生成タイプの除草剤は、太陽光を浴びることによって殺草作用がすぐに起こりますので、一般的に効果の発現が速いことが特徴です。

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