JAの活動:農協時論
【農協時論】国際協同組合年 協同の重み実感 豊かな未来確信 宮永均JAはだの組合長2026年3月31日
「農協時論」は、新たな社会と日本農業を切り拓くため「いま何を考えるべきか」を、生産現場で働く人々や農協のトップなどに論じてもらう。今回はJAはだのの宮永均組合長が、2025国際協同組合年を通じて実感した協同の価値と、地域の未来への展望を示す。
JAはだの組合長 宮永均氏
国際協同組合年という特別な一年が終わりを迎えました。JAはだのが歩んできた道のりを振り返ると、協同組合の価値を再発見し、その絆を地域に広げるための挑戦の連続でした。2025年国際協同組合年を契機として、私たちは組合員と地域住民、そして消費者を結ぶ架け橋としての役割を再定義し、持続可能な地域社会の実現に向けた実践を積み重ねてきました。
その象徴ともいえる出来事が、昨年9月4日に開催したJAはだの協同組合サミット、そして全国17市町村が参加した第30回全国報徳サミット秦野市大会です。これらのサミットは、単なる記念行事の枠を超え、組織や国境を越えた協同組合のネットワークが、いかにして大きな社会変革の力となり得るかを確かめ合う場となりました。日本協同組合連携機構の比嘉政浩氏による基調講演では、協同組合が社会課題を解決する組織として国際的に高く評価されている事実に触れ、学びと実践を繰り返すことの重要性が説かれました。この言葉は、現場で働く私たち役職員一人ひとりにとって、日々の農作業支援や地域貢献活動が、世界とつながっているという誇りと大きな自信となりました。
特に印象深かったのは、比嘉専務にコーディネートを務めていただいたパネルディスカッションでの熱い議論です。JA東京中央をはじめ、JA神奈川県中央会、JA飛騨、JA愛知東、JAグリーン近江、生活協同組合パルシステム神奈川、東都生活協同組合、そして韓国農協中央会の方々とともに、現場の課題を共有できたことは、今後の連携に向けた大きな財産となりました。異なる協同組合組織が専門性を持ち寄り、食と農を通じて社会に貢献するという理念を共有することで、新たな連携の形が見えてきたように思います。産直や地産地消の推進、フードロス削減といった具体的な取り組みは、生産者と消費者が直接顔を合わせることで、初めて血の通った活動となります。2019年から続くJAはだのとパルシステム神奈川との包括協定に基づいた交流は、まさにその実践の場であり、生産者と消費者が互いの苦労や思いを理解し合うことで、地域の未来をともに創り出す土壌が育まれています。
今回の国際協同組合年を通じて、私は改めて「協同」という言葉が持つ重みをかみ締めました。組織の垣根を越えて集い、対話し、学び合うことは、一見遠回りに見えるかもしれません。しかし、激動する社会情勢の中で、食料安全保障や環境問題といった難題に立ち向かうためには、個々の力だけでは不十分です。強固なネットワークこそが地域社会を守る最後のとりでであり、希望の源泉であることを、この一年、肌で感じることができました。
現場からは、「ファーマーズマーケットはだのじばさんずの重要性を再認識した」「組合員同士の結束が深まった」「消費者との対話が以前よりも身近になった」といった声が聞かれます。こうした組合員一人ひとりの意識の変化こそが、協同組合の最も大きな成果です。サミットで宣言した通り、私たちはこの連携を一時的なものに終わらせることなく、地域に根差した協同組合の力を結集し、持続可能な農業と安心して暮らせる地域社会を次世代へと引き継いでいく責任があります。
2025年国際協同組合年は、私たちにとって協同組合の原点を再確認し、次なるステップへの確かな指針を得るための特別な年となりました。ここで得られた知見や絆を基盤として、これからも私たちは地域を愛し、アジア、そして世界を思い、協同の精神を具現化する存在であり続けます。互いに手を携えれば、どんな困難も乗り越え、より豊かな未来を切り開くことができると確信しています。この一年の経験を糧に、JAはだのは次なる時代へと向かって挑戦を続けます。
重要な記事
最新の記事
-
杉咲花さん、谷原七音さんが出演 プレゼントキャンペーンも開始 JAバンクが新CM2026年4月1日 -
【JA全農 26年産米 生産・集荷・販売方針】安定生産、米価安定が不可欠 藤井暁米穀部長に聞く(1)2026年3月31日 -
【JA全農 26年産米 生産・集荷・販売方針】安定生産、米価安定が不可欠 藤井暁米穀部長に聞く(2)2026年3月31日 -
米の民間在庫水準 300万t 進まぬ販売 在庫率過去最高の43%2026年3月31日 -
合理的な価格形成に注力 全農の桑田理事長2026年3月31日 -
供給網は維持も「値上げは避けられない」 中東情勢緊迫化による農業資材への影響 JA全農2026年3月31日 -
【JA人事】JAかとり(千葉県)武田好久組合長を再任(3月28日)2026年3月31日 -
【肉とビールと箸休め ドイツ食農紀行】(7)とんこつラーメンは本当に人気か? ドイツのラーメン事情-その2-2026年3月31日 -
儲け過ぎと名指しされたコメ卸の株主総会での質疑・応答【熊野孝文・米マーケット情報】2026年3月31日 -
卓球「2026ITTF男女ワールドカップ」開幕 日本代表を「ニッポンの食」でサポート JA全農2026年3月31日 -
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2026年3月31日 -
【人事異動】日本文化厚生連(4月1日付)2026年3月31日 -
【役員人事】アグリビジネス投資育成(4月1日付)2026年3月31日 -
【役員人事】木徳神糧(3月26日付)2026年3月31日 -
大阪北部中央青果、東京中央青果(神明グループ)の子会社に 青果物流通で付加価値創出2026年3月31日 -
「GREEN×EXPO 2027」で大阪・関西万博の「大屋根リング」を再活用 神奈川県2026年3月31日 -
斜面草刈機シリーズ「スパイダーモアー SP753B 」新発売 オーレック2026年3月31日 -
「第2回高校生のための食育プログラム」表彰式など開催 クミアイ化学2026年3月31日 -
富山県 小矢部市、小矢部市商工会、小矢部市企業協会と包括連携協定を締結 タイミー2026年3月31日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等輸入を一時停止 農水省2026年3月31日

































