ＪＡ伊豆の国
鈴木正三・代表理事組合長

回答日：2015.9.30

【問1】あなたの農協では、農業・地域に対し、どんな役割を果たそうと考えておられますか。今後もっとも重要な役割だとお考えの内容をお書きください。
　ＪＡ伊豆の国は、平成5年の創立以来、一環して経営理念「私たちは、時代に応える農業の振興を積極的に展開し、安全で高品質の農産物を提供する。また、事業運営の発展をめざし、組合員の生活安定向上をはかり、地域への貢献を果たす。」の実現に向けた取り組みをしてきている。
　今後も農業を主軸とした地域協同組合として、正・准組合員、地域住民、消費者等の皆様の思いを総合農協としてバランスの取れた事業運営をいしていくことにより実現していくことだと考えています。

【問2】問1の役割を果たすうえで、今、農業・地域での最大の課題は何ですか。
◎人材育成
　ＪＡ役員、職員、組合員、そして地域住民にまずは日本農業の現状、食料の現状を正しく理解し認識してもらう事。その上で協同組合運動の意義を理解し、それぞれの立場で職務、職責を果たしていく事であると考える。
　永遠の課題であるが、常に人材育成を意識した中で日常業務を遂行していきたい。
　

【問3】問2の課題を解決するため、もっとも力を入れようと考えておられることは何ですか。
　それぞれの立場で多少違いがあるが、意識付けのための機会を多くつくる事。
　・多種多様な日常業務の経験（ＯＪＴ）
　・内部・外部の研修
　・常勤役員から職員へ直接、繰り返し「経営理念」等の発信
　これらの事に取り組んでいるが、今後は視野を広めるための一般企業や、行政との人事交流を考えていきたい。
　協同組合を理解し、自分で考え行動する職員を1人でも多く育てたい。

【問4】問3に関連して、第27回ＪＡ全国大会議案では「9つの重点実施分野」を掲げています。このうち課題を解決し、貴ＪＡがめざす姿を実現するために、もっとも重要と考えておられる事項を3つあげてください。また、その分野において、どんな取り組みを考えておられるのか、具体的内容をお書きください。

ａ＝担い手経営体における個別対応
（具体的取組内容）
担い手に対し、ＪＡの総合事業（横串）の展開

ｂ＝マーケットインに基づく生産・販売事業方式への転換
（具体的取組内容）
消費者情報を収集した中で、新たな荷姿や販売事業方法への取組み

ｃ＝付加価値の増大と新たな需要開拓への挑戦
（具体的取組内容）
農作物の機能性表示や地理的表示への取組み

ｄ＝生産資材価格の引き下げと低コスト生産技術の確立・普及
（具体的取組内容）
仕入資材の入札制度を実施しており、今後さらに拡充していく

ｆ＝営農・経済事業への経営資源のシフト
（具体的取組内容）
信用共済部門と営農経済部門との人事交流（既に実施しているが、今後も継続していく）

ｇ＝ＪＡ事業を通じた生活インフラ機能の発揮、ＪＡくらしの活動を通じた地域コニュニティの活性化
（具体的取組内容）
支店を拠点とした、地域社会活動への参画（実施中）

ｈ＝正・准組合員のメンバーシップ強化
（具体的取組内容）
協同組合運動、協同活動の意義を理解するための広報活動、情報発信の充実

【問5】第27回ＪＡ全国大会を機に、ＪＡトップとして内外に発信したいお考えをお書きください。
　農業を主軸にした地域協同活動の意義を具体事例を紹介しながら発信したい。