JAの活動:令和3年度JA共済優績組合表彰
【JA共済大賞】JA夢みなみが初の大賞 寄り添う姿勢が地域に浸透2022年5月19日
福島県のJA夢みなみは、JAの総合力を全役職員に根付かせた推進活動が結実し、平成28年の合併以来、初めてJA共済大賞を受賞しました。橋本正和組合長は、「自然災害が頻発するなど社会全体で不安が募る中、JAが一丸となって組合員・地域に寄り添う姿勢が評価された成果であり、感無量です。特に職員の皆さんに心より感謝しています」と喜びを語りました。
JA夢みなみ本店
令和3年度の共済事業の実績は長期共済の保有契約高が7543億円、長期共済新契約が660億円、自動車共済新契約が3万5000件となっています。長期共済新契約のうち、生命共済が169億円、建物更生共済が491億円、年金共済は2億6531万円(年金年額)の実績を挙げました。
徹底してLAを支える体制を構築 組織連携を強化し総合力を最大化
第1四半期となる3~5月に、新生活応援をテーマに「スタートダッシュキャンペーン」を展開し、組織を挙げて集中的な情報連携と推進活動を行いました。総合力の発揮に向けて役員らが率先し、ほぼ全ての会議で情報提供について呼び掛けを行いました。地域との最前線となる支店においても支店長が中心となり朝・夕の1日2回、意識的に職員間での対話を促し、有用な情報連携を活発化させました。
全22支店それぞれで活発化したコミュニケーションは、店舗の雰囲気をより明るくし、利用者との円滑な接点づくりにもつながり、全ての事業が組み合わさることで相乗効果を発揮する「オール夢みなみ」という組織づくりにつながっています。
小室信一専務は「共済事業の目標は、職員全員で達成するという意識の下、LAの活動を徹底して支えました。JAは組合員の組織です。そうした職員一人ひとりの自覚が今後より深まれば、もっと組合員や地域のためになれます」と話し、相互扶助を事業活動の原点とするJA共済の推進を起点とした、さらなる総合力の発揮を見据えました。
左から、橋本正和組合長、
小室信一専務、
岡部喜市郎専務、
本郷良幸常務
きめ細やかな連携で渉外力向上 共済事業を起点に地域を支える
推進の核は21支店に配属されている67人のLAと、管内3地区に2人ずつ配置するLAトレーナーです。各トレーナーは本店・支店管理者と連携し、約12人のLAを担当します。週1回の共済部長とのミーティングでは、推進の進捗や今後の方針を丁寧に細かく共有し、LAの渉外力の高位平準化を図りました。その結果、令和3年度の月別実績は震災対応に追われた3月以外、前年同月以上の進捗率を達成しました。岡部喜市郎専務は「LAトレーナーが基軸となった育成・指導が功を奏し、担当初年度のLAも実績確保に活躍することができました」と話します。
令和4年度LA・MA進発式の様子
LAの抱える業務の悩みを解消し、より前向きに推進に取り組めるよう、令和2年度からは共済部長がLA全員と年2回、個別面談を実施しています。月ごとの目標を達成したLAには共済部長が自ら感謝の言葉を伝えます。こうしたきめ細やかな連携を通じて、情報や指導が行き渡った推進体制を構築しています。
スマイルサポーターの育成・指導にも力を注ぎます。米をはじめ、キュウリやトマトなどの園芸作物、繁殖を中心とした和牛生産など多様な農畜産業が盛んな管内で、営農に関する情報に接することも多いスマイルサポーターの戦略的な育成は、人材育成の基盤となり、持続的な推進体制づくりにつながります。本郷良幸常務は「JAは組合員あっての組織だからこそ、共済だけでなく、総合的に組合員の役に立てる体制づくりにこれからも注力していきます」と話します。
橋本組合長は「JAにとっての大きな使命は地域農業を守ることです。コロナ禍や災害により営農事業が苦しむ中でも、共済事業を起点に地域を支えられるよう、常に組合員・地域に寄り添う対応を心掛けています。今後も全役職員一丸となって、組合員のくらしを守るJAであり続けたいです」と意気込みを語りました。
【JAの概要】
平成28年に3JA(すかがわ岩瀬、しらかわ、あぶくま石川)が合併して誕生。
▽組合員数......3万1,986人(正組合員数 1万8,421人)※令和4年2月末日時点
▽共済担当者......157人(全職員数671人)※令和4年2月末日時点
▽長期共済保有高......7,543億円
▽販売品取扱高......132億円※令和4年2月末日時点
▽主な農産物......米、キュウリ、トマト、ブロッコリー、サヤインゲン、梨、りんご、畜産
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