【熊本地震】CE・RC被害 熊本・福岡・大分で31件2016年4月28日
農林水産省は4月26日、熊本地震の最新の農業被害状況をまとめた。
共同利用施設では熊本県内のカントリーエレベーター(CE)18件、ライスセンター(RC)9件で被害が出ている。また福岡県のCE3件、大分県のRC1件でも被害が出ている。
熊本県大津町のCE被害の報告によると、建屋に大きな被害は見られないが、配管のはずれや落下、支柱基部の損壊が認められ、麦など農産物の搬入ができない状況で、麦の収穫時期を迎えるにあたり管内の他のCEの活用を検討しているという。また、製粉工場でも配管の破損などの被害が発生している。
水稲は6月中旬の田植え最盛期に向け、今後、育苗が本格化するが、育苗ハウスの敷地の地割れやガラスの破損などの被害が発生している。水田の液状化、陥没、亀裂、のり面の崩壊も発生している。
麦は生育中で早い地域では5月中旬ごろから収穫作業が始まる見込みだが、ほ場に地割れや液状化が発生している。
園芸作物関係では野菜・果樹の選果場の外壁、選果ラインなどに一部破損が発生している。被害件数は熊本県17件、長崎県南島原市1件となっている。
熊本県内で農業用ハウス本体と高設栽培ベンチ、配管に損傷が出ている。また、燃油タンクの傾き等の被害もみられるという。作物は宇城地域と八代地域でメロン、トマトの一部落果被害が発生しているほか、阿蘇地域ではイチゴ、レタスなどで一部枯死被害が発生している。
生乳流通は4月21日以降、道路事情で集乳できない地域はなくなっている。乳業工場稼働状況は熊本県酪連の熊本工場(熊本市)は操業停止だが、移出のための生乳受入は可能。菊池工場(菊池市)は20日から操業を再開した。
熊本乳業(熊本市)は操業停止、弘乳舎(熊本市)19日から操業を再開。球磨酪農協(球磨郡相良村)は操業中。操業中の県外乳業に向け、指定団体の指示で生乳を移送している。
(写真)CE配管の外れ、支柱基部の損壊、育苗ハウスの地割れ
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