Gulfood2020にジャパンパビリオン JETRO2020年2月13日
日本貿易振興機構(JETRO)は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催される中東最大級の総合食品見本市「Gulfood2020」(会期:2月16日~20日)にジャパンパビリオンを設置する。今年10月からの「ドバイ国際博覧会」を控え注目が高まるドバイで、日本から34社がバラエティに富んだ日本産食品を中東市場に売り込む。
左、昨年のGulfood2019のジャパンパビリオン。
右は新デザインとなった今年のジャパンパビリオン
ドバイは人口330万人ほどの首長国だが、UAE域外から年間1500万人以上が訪れるビジネスや観光の一大拠点で、地域のハブとしても機能している。
ドバイで開催されるGulfoodは、今年で25回目を迎える。2019年の実績では、出品約5000社、約9万8000人が来場した。UAEに限らず、中東およびその周辺地域から様々なバイヤーが訪れるのが特徴で、昨年は来場者の約6割がUAE域外から来ている。
ジャパンパビリオン出品者からも、「トルコやサウジアラビアのバイヤーと商談でき、ドバイが情報発信地であることを感じた」といった、UAEに限らない、広く中東進出の足がかりとしてGulfoodを評価するコメントもあったという。
2018年の日本産農林水産物・食品のUAE向け輸出額は約33億円で、17年と比べ約半分に減少した。これは、UAEを含むGCC(湾岸協力理事会)諸国が炭酸飲料や甘味飲料への課税を強化したため、輸出総額の約6割を占めていた清涼飲料水の輸出が落ち込んだことが主因だという。
その一方で、日本食の人気が高まっており、緑茶・米・醤油・味噌といった日本食に欠かせない製品は輸出が増加している。2018年には、緑茶と米の輸出額は過去5年で約4倍になり、醤油は約3倍、味噌は約2割増と伸びている。
「Gulfood2020」ジャパンパビリオンには、輸出の伸びている緑茶、米、醤油、味噌のほか、ラーメン、うどん、ゆずを使った調味料などを、調味料(7社)、加工食品(5社)、水産加工品(4社)、茶(3社)などの34社・団体が、中東市場への進出や販路拡大に挑む。
JAグループからは、JA全農が「和牛」「日本産米」「果物」を出品するほか、兵庫県のJAたじまは「コウノトリ育むお米(GLOBAL G.A.P.×有機JAS)」「コウノトリ育むお米(無農薬タイプ)」「コウノトリ育むお米無菌包装米飯(パックごはん)」、高知県の馬路村農協は飲料の「ごっくん馬路村」「ユズカン」「ゆずしぼり無塩」を売り込む。
開催概要は次のとおり。
▽主 催 JETRO
▽開催日 2月16日~20日
▽会 場 Dubai World Trade Centre
▽出品者数 34社・団体(詳細は出品者リスト参照)
Gulfood2020ジャパンパビリオン出品者リスト1・リスト2(クリックで拡大)
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