AI活用で自動収穫ロボット開発 農業課題を解決する取り組みが評価 AGRIST2020年2月27日
宮崎県から地域資源を活かしたイノベーションを起こし、産官学連携で新たな産業を創出するため、県内の可能性ある技術を持ったチームを発掘・育成するプログラム「宮崎テックプランター」の「第3回宮崎テックプラングランプリ」が2月1日に開催。ファイナリストに選出された9チームによるプレゼンテーションが行われ、農業分野ではAGRIST株式会社(以下、アグリスト・宮崎県児湯郡新富町)が、パナソニックアプライアンス社賞を受賞した。
アグリストがパナソニックアプライアンス社賞を受賞
農業の人手不足を解決する企業として、アグリストは、AIを活用した自動収穫ロボットの開発とレンタルサービスについて発表。農家と共にスマート農業を実践することにより、農業所得の向上と地域雇用の創出をめざす取り組みが評価された。
日本の農業は高齢化が進み、人手不足が深刻。特に、施設園芸農家にとっては、農作業の半分以上の時間を費やしている収穫・出荷作業の省力化・効率化が重要となる。しかし、従来の農業機械やロボットは、多機能で高額なものが多く、農家にとって導入困難であることから、同社は農場の隣に開発拠点を構え、農家視点のシンプルで安価な収穫ロボットを農家と共同で開発した。
今後は、農業課題を解決する社会的企業として成長し、ロボティクス業界を牽引する大手企業と連携し、さらなる技術開発を推進し、持続可能な農業とまちづくりに貢献していくという。
人手不足という農業課題を解決するために農家と共同開発したピーマン収穫ロボット
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