保管中農産物の損害を補償-全国農業共済協会2020年8月25日
農業共済団体(NOSAI団体)は、9月から農家が倉庫などに保管している農産物を対象に、火災や自然災害、盗難などによる損害を補償する「保管中農産物補償共済」を新設する。
NOSAI団体では、平成27年9月の関東・東北豪雨で農家の納屋などで保管していた米が水害で被害をうけたことをふまえ、米穀、麦、大豆を対象に保管中の事故をカバーする収容農産物補償を建物総合共済の特約として平成28年から導入した。
しかし、昨年の台風15号、19号では、りんごなど補償対象外の農産物で被害が発生したことから、今回、米穀、麦、大豆以外の果樹や畑作物共済の対象作物についても収穫後から出荷までの保管中事故を幅広くカバーする「保管中農産物補償共済」を新設することにしたもの。
補償対象は米穀・麦のほか、みかん、りんご、なし、ぶどうなどの果実や大豆などの畑作物。対象となる事故は、火災および水害などの自然災害に加え、盗難、運送中の事故による損害も補償する。損害額の全額を共済金として支払う(地震等事故の場合は損害額の30%。加入口数に応じた共済金額が支払限度額)。
1品目1口あたり共済金額100万円で必要な口数まで加入できる。
出荷前の一時保管向け(Aタイプ)と通年保管向け(Bタイプ)がある。
(1)Aタイプ:共済責任開始日から連続した120日間が補償期間。共済掛金は1品目・1口あたり2500円。
(2)Bタイプ:共済責任開始日から1年間が補償期間。共済掛金は1品目・1口あたり6500円。
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