田植え時期にジャンボタニシ対策を 沖縄県2021年2月2日
沖縄県病害虫防除技術センターは、水稲(一期作)作付けのジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の防除対策をまとめ、1月29日に病害虫発生予察技術情報第2号を発表した。
石垣島のジャンボタニシ発生ほ場率(左)と貝数の推移
10月(二期作)に行った石垣島でのジャンボタニシの調査では、発生ほ場率37.5%(平年18.3%)、貝数0.3 頭/平方メートル(平年0.1頭/平方メートル)と平年よりやや多い結果となった。石垣島では1月末から田植えが始まっており、今作(一期作)でもジャンボタニシの発生が増加する恐れがある。

水稲では移植後2~3週間までの若苗を食害し、多発すると欠株や育成障害を引き起こす。同センターの担当者は「被害を防ぐためには、田植え前から田植え後3週間までの防除対策が重要となる」と話し、ジャンボタニシの防除対策の徹底を呼びかけている。
防除対策は次のとおり。
(1)貝および卵塊は見つけ次第除去する。人体に有害なセンチュウが寄生している場合があるので、捕殺する際にはゴム手袋を着用する。
(2)取水口に侵入防止網など(目合5~10mm程度)を設置し、用排水路からの侵入を防ぐ。
(3)水深が深い場所の幼苗は集中的に食害されるため、ほ場自体に傾斜や凹凸が生じないよう均平にする。
(4)本田での食害が集中する移植後2~3週間は1cm以下の浅水管理に努め、この種の活動を抑えるとともに、メタアルデヒド粒剤などの薬剤を施用する。
(5)産卵場所となる畦畔および用排水路周辺の雑草を除去する。
(6)収穫後は通常より浅く、遅い速度で丁寧に耕耘し成貝を破砕する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日