初夏どりキャベツの病害虫防除を紹介 東京都2021年2月26日
東京都病害虫防除所はコナガやアブラムシ類など、初夏どりキャベツで発生する主な害虫の防除対策を3月の防除のポイントとしてまとめ、2月25日に公表した。
ヨトウガ幼虫(写真提供:東京都病害虫防除所)
初夏どりキャベツで発生する主な病害虫の発生時期と防除法は次のとおり。
○コナガ
薬剤に対する抵抗性が報告されており、防除が難しい重要害虫。5月下旬から収穫時まで急激に増加するため、ほ場をよく観察することが必要。防除適期は5月中旬~6月上旬。
○モンシロチョウ
幼虫のピークが2回あり、防除適期は5月の連休明けと6月上旬。微生物農薬のBT剤も含め殺虫剤はよく効きます。慣行栽培での被害は少なく、有機栽培での被害報告が多い。
○ヨトウガ
5月の連休明け頃から幼虫が発生する。この種の卵は卵塊で産み付けられるため、幼虫が集団で生息する3齢幼虫初めまでに防除することが重要となるため、防除適期は5月中・下旬。産卵時期の遅い卵塊では寄生蜂の寄生率が高まる。
○アブラムシ類
主にダイコンアブラムシとモモアカアブラムシが発生し、5月中旬から収穫期まで増加する。防除適期は5月中・下旬。
○ネギアザミウマ
近年、キャベツでの被害が問題となっている害虫。5月下旬頃より急激に増加し、特に結球部の被害が大きく、防除の適期は5月中・下旬と6月上旬。都内のネギで採集された個体群では、一部の農薬に対する抵抗性が報告されているため注意が必要としている。
ヨトウガの食害痕(写真提供:東京都病害虫防除所)
〈施設トマト・イチゴ〉
施設栽培のイチゴのハダニ類は多発してからの防除が困難なため、発生状況を把握し適切な対策が必要となる。ハダニ剤の多くは葉裏までしっかり噴霧することで効果が発揮される。農薬に対する抵抗性が多く報告されているため、系統の異なる薬剤を選択するよう促している。
促成栽培のトマト及びイチゴでは、灰色かび病やうどんこ病が発生し始める時期となる。巡回調査ではトマトに両病害の発生を確認しており、発生を確認した場合は速やかに発病部位を除去し、施設外へ持ち出し適切に処分する。薬剤を散布する場合は耐性菌の発達を避けるため、系統の異なる薬剤をローテーション散布する。
〈春作に向けた育苗期の管理〉
過去に大きな被害を確認した病害のなかには、育苗時の感染が原因となっている場合も多い。そのため、病害の発生が無い苗を育苗、定植することが重要となる。育苗土は消毒済みのものを使用するほか、資材などに病原菌が付着している場合もあるため、育苗箱などの消毒を行い、育苗施設内が過湿状態にならないよう頭上かん水を避けるなどの対策を実施する。
ウイルス病を媒介するコナジラミ類、アザミウマ類やアブラムシ類の発生に注意し、発生を確認した場合は防除指針を参考に薬剤防除を行う。
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