7月は沖縄方面、8月以降は本州へ接近・上陸の危険性 台風傾向20212021年6月9日
株式会社ウェザーニューズ(千葉市美浜区)は6月8日、「台風傾向2021」を発表。今シーズンの台風は、7月は沖縄や朝鮮半島へ向かい、8月は西日本や北海道に接近する進路が多くなると予想しており、上陸の危険性が高まるとしている。
フィリピン近海の対流活動と太平洋高気圧の関係(9月)
今年は、8月ごろまでは、北西太平洋熱帯域、インド洋ともに海面水温は概ね平年並で推移し、台風の発生位置はフィリピンの東海上となるケースが多い予想。9月から11月にかけては、太平洋熱帯域でラニーニャ現象に近い海面水温分布、またはラニーニャ現象が発生する可能性があり、インド洋東部では海面水温の高い海域が広がる可能性がある。この影響で、熱帯の対流活動が活発なエリアがフィリピンの東海上より西の、南シナ海~フィリピン近海にずれる見込み。この場合、海面水温が高い海域を通る時間が短くなったり、大陸へ向かう進路が多くなったりして、台風の発生から消滅までの寿命が短くなる傾向がある。
月別の台風の進路
今シーズンの太平洋高気圧は、シーズン前半(〜8月)は概ね平年並の勢力となるが、後半(9〜10月)は西への張り出しが強まる予想。7月は沖縄や朝鮮半島方面へ向かい、8月は西日本や北海道に接近する進路が多くなる。ただ、太平洋高気圧の勢力が弱まった時期には、日本付近に接近する可能性がある。
9月以降、偏西風が南下してくる一方で、太平洋高気圧の西への張り出しが徐々に強まる見込み。発生場所もやや西へシフトし、沖縄〜本州付近へ向かうことが多くなると予想。台風の上陸がなかった昨年と比較すると、インド洋全体で平年より高い海面水温は予想されておらず、今年は昨年より本州付近に接近しやすい。台風の上陸、接近による風雨の影響に特に注意が必要。
台風発生数は平年並の24個前後
今シーズンの台風発生数は、平年並の24個前後の予想。シーズン前半(~8月)は、北西太平洋熱帯域とインド洋の海面水温が概ね平年並となるため、台風発生数も平年並の予想。台風の発生は7月から増え始め、8月をピークに10月まで多いとみている。
月別の台風進路傾向
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