世界の食料不安 ロシアの侵略行為 直ちに停止を 食料安保ベルリン閣僚会合2022年6月27日
今年のG7議長国のドイツは6月24日、「グローバルな食料安全保障に向けた結束のための閣僚会合」を主催し、日本からは林芳正外務大臣と武部新農林水産副大臣がオンラインで出席した。

会合にはG7のほか、ウクライナやアフリカ諸国など食料危機の影響を受ける国の閣僚や、国連な国際機関の長も出席した。
各国大臣からはロシアが侵略を直ちに中止すべきことや、世界の食料不安を引き起こしているのはロシアの侵略行為であってロシアに対する制裁ではないなどの発言があった。
ウクライナのソルスキー農業政策・食料大臣は、ロシアはウクライナの穀物輸出再開を妨げないと言っているが、実際は輸出ターミナルへの攻撃を続けていると批判した。
林外相はロシアのウクライナ侵略が食料生産に重大な支障を生じさせ人道上の危機を生んでおり、国際社会による対ロシア制裁は現在の食料危機の原因ではないと指摘、日本としてWFPやFAOなどの国際機関を通じてウクライナや影響を受ける国への緊急人道支援や、農業支援を行っているほか、さらなる支援を検討していることや、ウクライナからの穀物輸出再開に向けた国連やEUの取り組みを支持する考えなどを表明した。
武部副大臣は、食料不足への支援など喫緊の課題対応は最優先事項だが、同時に長期的な課題をおろそかにしてはいけないことや、不当な輸出規制を回避することに加え、貿易の透明性と予見性の確保が重要であること、供給不足による肥料価格の高騰に対応するため、肥料増産だけでなく効率的な利用促進やイノベーションによる解決を促すために投資を促進する必要があることなどを話した。
会合を受けて議長による総括文書が発出された。
会合参加国と国際機関は、ロシアに対し戦争を直ちに終わらせ、世界中の数百万人の命を危険にさらしているウクライナの港湾封鎖や食料生産と輸出を阻害するあらゆる活動を止めるよう求めたことや、貿易を制限する不適切な措置を控えること、ウクライナの農業生産への支援の継続などを表明した。
また、食料安全保障を守るために農業者は気候変動に適応する必要があるとの見解を共有したことも表明した。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(167)食料・農業・農村基本計画(9)肥料高騰の長期化懸念2025年11月8日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(84)グルコピラノシル抗生物質【防除学習帖】第323回2025年11月8日 -
農薬の正しい使い方(57)ウイルス病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第323回2025年11月8日 -
【注意報】冬春トマトなどにコナジラミ類 県西部で多発のおそれ 徳島県2025年11月7日 -
米の民間4万8000t 2か月で昨年分超す2025年11月7日 -
耕地面積423万9000ha 3万3000ha減 農水省2025年11月7日 -
エンで「総合職」「検査官」を公募 農水省2025年11月7日 -
JPIセミナー 農水省「高騰するコスト環境下における食料システム法の実務対応」開催2025年11月7日 -
(460)ローカル食の輸出は何を失うか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年11月7日 -
「秋の味覚。きのこフェア」都内の全農グループ店舗で開催 JA全農2025年11月7日 -
茨城県「いいものいっぱい広場」約200点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月7日 -
除草剤「クロレートS」登録内容変更 エス・ディー・エス バイオテック2025年11月7日 -
TNFDの「壁」を乗り越える 最新動向と支援の実践を紹介 農林中金・農中総研と八千代エンジニヤリングがセミナー2025年11月7日 -
農家から農家へ伝わる土壌保全技術 西アフリカで普及実態を解明 国際農研2025年11月7日 -
濃厚な味わいの「横須賀みかん」など「冬ギフト」受注開始 青木フルーツ2025年11月7日 -
冬春トマトの出荷順調 総出荷量220トンを計画 JAくま2025年11月7日 -
東京都エコ農産物の専門店「トウキョウ エコ マルシェ」赤坂に開設2025年11月7日 -
耕作放棄地で自然栽培米 生産拡大支援でクラファン型寄附受付開始 京都府福知山市2025年11月7日 -
茨城県行方市「全国焼き芋サミット」「焼き芋塾」参加者募集中2025年11月7日 -
ワールドデーリーサミット2025で「最優秀ポスター賞」受賞 雪印メグミルク2025年11月7日


































