トマトのコナジラミ類 関東、東海などで多発のおそれ 令和4年度病害虫発生予報9号 農水省2022年11月10日
農水省は11月9日、令和4年度病害虫発生予報第9号を発表した。野菜では、トマトのコナジラミ類の発生が、関東、東海および四国の一部の地域で多くなると予想されている。
各作物の詳細は以下の通り。
◎野菜・花き
野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。
<トマト>
・コナジラミ類の発生が、関東、東海及び四国の一部の地域で多くなると予想。愛知県および徳島県から注意報が発表されている。この虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルス病を媒介することが知られている。ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施を。
なお、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。また、農薬散布のみならず、天敵による生物的防除等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討を。
<きゅうり>
・コナジラミ類の発生が、南関東、東海、近畿および北九州の一部の地域で多くなると予想。この虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルスを媒介することが知られている。ほ場内の発生状況に注意しながら、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に、発生初期に防除を実施する。また、同虫は薬剤抵抗性が発達しやすいため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定する。農薬散布だけでなく、天敵による生物的防除等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討を。
<作物共通>
・オオタバコガの発生が、北関東、東海及び近畿の一部の地域で多くなると予想。幼虫の成育が進むと薬剤の効果が低下し、また、幼虫が植物体に食入してからでは防除が困難となるため、ふ化してから食入する前の若齢幼虫期が防除適期になる。ほ場の観察をきめ細かく行い、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施する。
・シロイチモジヨトウの発生が、北関東の一部の地域で多くなると予想。幼虫の成育が進むと薬剤の効果が低下するため、若齢幼虫期が防除適期になる。ほ場の観察をきめ細かく行い、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施する。
・ハスモンヨトウの発生が、近畿及び四国の一部の地域で多くなると予想。幼虫の成育が進むと薬剤の効果が低下するため、若齢幼虫期が防除適期になる。ほ場の観察をきめ細かく行い、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施する。
◎果樹・茶
果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫とその地域は次の通り。
<果樹・茶共通>
・果樹や茶では、翌年の病害虫防除を効率的かつ効果的に実施するため、病害虫の越冬量を低下させ、翌春の発生を抑制することが重要。せん定作業に合わせて、感染落葉やり病部を除去し、速やかに園内土中に埋設するか、園外に持ち出すなど、適切に処理すること。また、ハダニ類及びカイガラムシ類の害虫の発生が多かった園地では、樹の粗皮削りやマシン油の散布による防除を実施する。茶のカンザワハダニの発生が多かった園地では、秋整枝後の休眠前(秋冬期)又は休眠明け(早春期)に薬剤散布等の防除を実施する。
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