肥料・飼料価格の高騰続く 生産資材は前年同月から約10%上昇 1月の農業物価指数2023年3月1日
農水省が2月28日に公表した今年1月の農業物価指数によると、令和2年を100とした指数は農業生産資材(総合)で122.0となり、肥料や飼料の高騰により前年同月比で9.6%上昇した。前月を上回るのは32か月連続で、ウクライナ情勢などの影響で依然として生産資材が高止まりしている状況がうかがえる。
農水省が公表した今年1月の農業物価指数のうち、農業生産資材(総合)は、肥料が154.7、飼料が149.0で、全体で122.0だった。前年同月からの騰落率を見ると、肥料は40.1%、飼料は20.3%上昇した。前月(12月)からは肥料が0.9%上昇、飼料は0.5%低下とほぼ横ばいだが、依然としてウクライナ情勢などの影響で生産資材が高止まりしている状況がうかがえる。
肥料の品目別の指数は、高度化成が170.3で、前年同月からの騰落率が51.2%上昇、塩化カリウムは206.1で前年同月から86.5%上昇、尿素は222.0で前年同月から84.4%上昇した。また、飼料の大部分を占める配合飼料は148.6で、前年同月から19.3%上昇していた。
一方、農産物(総合)は104.5で、特に鳥インフルエンザの影響で価格が高騰している鶏卵が前年同月から71.5%上昇していることが全体を押し上げた。その他の項目の前年同月からの騰落率は、米が8.9%上昇、野菜が3.6%上昇し、いもは29.6%低下した。
全体的に農産物価格の上昇に対して生産資材価格が高騰して高止まりしている状況が続いており、生産コストの上昇が価格に転嫁されていない状況が続いている。
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