自然生態系農業・有機農業を学ぶ「綾オーガニックスクール」受講者募集中 宮崎県綾町2023年3月23日
宮崎県綾町は、町内の有機農業を営む農家から農業技術を学び、農作物を販売につなげるブランディング戦略やマーケティング手法など、有機農業のノウハウを体系的に習得できる「綾オーガニックスクール」を開校。受講者の申し込みを始めた。
綾町には、町内外から有機農業を志す新規就農者が定住しているが、有機農業の栽培技術を体系的に学ぶ場がなく、特定の有機JAS認証農家の指導に頼っている。食の安全や健康に関する意識が高まる中、大手量販店などから有機野菜の契約生産依頼が増えているが供給が追いつかず、有機JAS認証農家の一層の拡大が急務となっていた。
そこで、有機農業を体系的に学び、実践的な技術を会得できる研修体制を整備することで、学びの場を創り、有機農産物の需要に対応できる産地づくりを展開する。取り組みの実現のため、専用ホームページを新設し、幅広い層にリアルタイムで広報できる情報インフラを整備した。
同事業は、綾町で長年にわたり農業経営をしているベテラン農家や、約半世紀の歴史ある綾町の自然生態系農業を体系的に学び、自立した有機農家の創出および有機JAS認証農家の拡大の場となることを目指す。
オーガニックのまち「綾町」
綾町は、宮崎県のほぼ中央部の宮崎市から西約20キロに位置する、農業を基幹産業とする緑豊かな農山村の町。町の北西部には国内最大規模の照葉樹の自然林が広がり、2012年には「綾ユネスコエコパーク」に登録された。
近代農業では、化学肥料と化学農薬、大型農業機械の導入で生産性が向上した一方、水質汚濁や地下水・土壌汚染、残留農薬による食の安全性の問題などが発生している。こうした反省から、綾町憲章では「自然生態系を生かし育てる町にしよう」と基本理念を立て、昭和63年に「自然生態系農業の推進に関する条例」を制定。自然の摂理を尊重し、自然生態系を有効に生かした農業をめざし、生産者による実践と、町民の施策への理解・協力を得て、町ぐるみで推進に取り組んでいる。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日