G7農相会合へ野村農相 「農業生産のあり方議論するターニングポイントに」2023年4月11日
野村哲郎農相は4月11日の閣議後会見で、今月22日と23日に宮崎県で開かれるG7農相会合に向けて、「これまであまり議題にならなかった農業生産のあり方を議論するターニングポイントにしたい」と述べ、日本の立場を主張して食料の生産性向上に向けた議論を進めて成果を出したいとの考えを示した。
G7農相会合に向けては、現在、議論の方向性として、農業の生産拡大と持続可能性の両立や自国の生産資源を持続可能な形で活用することなどを柱にする方針で事務レベルの協議が続いている。
このうち「農業の生産拡大」の議論については、これまでは食料余剰の解決を進めてきたWTOルール下の流れで抑制されてきたのに加え、G7に食料輸出国も含まれているため、あまり言及されてこなかった。
これについて野村農相は会見で、「輸出国にとっては日本などの生産性が上がると輸出が難しくなるのであまり力点が置かれなかった経緯はあるが、日本として取り組まなければならない当面の最大の課題であり、そうしないと自給率も上がってこない。どうしても踏み込んで議論したいとのことで、みなさまのほぼ了解が取れた」と話し、議長国として生産拡大もテーマとして議論を進める意向を示した。
そのうえで「今までのG7との違いとして、今後の農業生産のあり方を議論するターニングポイントとなる内容としたい」と述べ、農相会合で成果を出したいとの意欲を示した。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日