13日にかけて広い範囲で黄砂予想 農作業など屋外の活動や外出時に注意を2023年4月12日
気象庁は4月12日から13日にかけて、北日本から西日本の広い範囲で黄砂が予想され、交通障害などが起きる恐れがあるとして、「黄砂に関する全般気象情報」を出して注意を呼びかけている。黄砂をめぐっては、花粉症などのアレルギー症状や呼吸器に関する症状の悪化などとの関連が報告されており、農作業などを含めて屋外での活動や外出時の注意を呼びかけている。
気象庁によると、11日午前9時の時点で、中国の華北や中国東北区で黄砂が観測され、水平方向で見通しが利く「視程」が2キロ未満となっている所があった。12日から13日にかけて北日本から西日本の広い範囲で黄砂が予想され、視程が10キロ未満となり、ところによっては5キロ未満になる見込みだとしている。
このため屋外では所により黄砂が付着するなどの影響が予想され、視程が5キロ未満になると交通への障害が発生するおそれがあるとして、注意を呼びかけている。
黄砂をめぐっては、健康への影響との関連が指摘され、環境省は2019年に予防に向けた冊子「黄砂とその健康影響について」をまとめている。
この中では、国内外の調査研究で、黄砂の飛来によって目や鼻などのアレルギー症状を引き起こすことや、特にスギ花粉症の人がアレルギー症状を発症することが多くなることが報告されているとして注意を促している。
また、ぜんそくや気管支炎など呼吸器に関する症状の悪化との関連が報告されているほか、循環器疾患では心筋梗塞による入院や発症増加との関連や慢性腎炎症を患っている人が心筋梗塞を発症しやすい傾向にあることも報告されていることを紹介している。
健康影響の予防については、不要不急の外出を控えて吸入量を減らすことや、特に呼吸器や循環器に疾患のある人はより慎重に行動することが望まれるとしている。
また、外出時にマスクを着用することである程度の吸入予防効果が期待できるとし、アレルギー症状など心配のある人は農作業なども含めて屋外での活動や外出時の注意を呼びかけている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日