農業・食料関連産業 108.5兆円 全経済活動の1割 2021年 農水省公表2023年4月26日
2021年の農業・食料関連産業の国内生産額は108.5兆円で全経済活動の1割を占める。4月20日に農水省が公表した。
2021年は前年に比べて0.3%減少し108兆5321億円となった。これは全経済活動の10.5%を占める。
部門別にみると農林漁業は12兆3502億円と全体の11.4%を占めている。食品製造業は36兆4884億円で33.6%、関連流通業は35兆4459億円で32.7%、外食産業は19兆1377億円で17.6%となった。
前年と比較すると全体では0.3%減少した。農林漁業は肉用牛と鶏卵の価格上昇で増加したものの、米と野菜が価格低下で減少したことから0.4%減少した。
食品製造業は食肉、動植物油脂、そう菜・すし・弁当が増加したことから0.5%増加した。関連流通業は小売業のマージン額が増加したことなどで1.7%増加。外食産業はコロナの影響で外食支出が減少し7.1%減少した。
農業・食料関連産業 GDPの8.7%
一方、農業・食料関連産業の国内総生産(国内生産額から生産のために投入された財、サービスの費用を差し引いた付加価値額)は、前年に比べて0.2%減少し47兆9124億円となった。これは国内総生産(GDP)の8.7%を占める。
部門別では農林漁業が4兆9343億円で全体の10.3%となっている。食品製造業は13兆5118億円(同28.2%)、関連流通業は22兆4140億円(同46.8%)、外食産業は5兆1924億円(同10.8%)となった。
農林漁業の国内総生産は2019年は5兆5140億円、20年は5兆3133億円と5兆円台だったが、21年に5兆円を割った。
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