世界の大豆 生産量前年度比11%増 史上最高の見通し 米国農務省報告2023年6月13日
米国農務省(USDA)は6月9日(現地時間)、2023/24年度の世界の穀物・大豆の需給見通しを発表した。穀物の生産量は消費量を上回る見込みだ。
世界の穀物全体の生産量は28億3397万tで対前年比で3.3%増加の見通しで、一方、消費量は28億1807万tで同1.8%増加の見通しみ。
生産量は消費量を上回り期末在庫量は7億8098万tと同2.1%増加する見通し。期末在庫率は27.7%で世界の穀物価格が高騰した2012/13年の21.1%を上回る見込み。
米の世界の生産量は、インドで上方修正されたがタイとカンボジアで下方修正され5億2049万tの見込み。同1.6%増で史上最高となる見通しだ。
世界の消費量は中国で減少するもののインドの消費量が上方修正され、5億2377万tと史上最高となる見通し。消費量が生産量を上回るため、期末在庫率は同0.8ポイント減の32.5%となる見通し。
いずれも前月見通しからから上方修正した。
小麦の生産量は、春の降雨に恵まれたロシアやインド、EUで生産量が上方修正され、8億19万tと対前年比1.5%増と史上最高となる見込み。米国の生産量は冬小麦の上方修正により、前年度から増加する見通し。ウクライナは南部で天候に恵まれ生産量、輸出量とも上方修正されたが、前年より減産となる見通しだ。
消費量は7億9614万tで中国で上方修正し、同0.4%増。期末在庫率は34.0%で同0.4ポイント増加した。
トウモロコシはウクライナで作付面積が前月予測から引き上げられたことなどで前月から上方修正され、前年比6.3%増の12億2277万tと史上最高となる見通し。ウクライナの生産量。輸出量はいずれも上方修正されたが、前年度より減少する見通しだ。
消費量は米国、中国、EU、ブラジルで増加し、12億635万tと同3.7%増、期末在庫率は26.0%で同0.4ポイント増の見通しとなった。
大豆は米国で前年度より単収が増加することや、南米で前年度の干ばつから回復することから、生産量は4億1070万tと同11.1%増の見通しだ。
一方、消費量は同6.1%増の3億8609万tの見通しで前回より下方修正された。期末在庫率は同4.1ポイント増の31.9%の見通しとなった。
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