農作業中の熱中症での搬送など急増 猛暑続く中で注意呼びかけ 農水省2023年7月13日
厳しい暑さが続く中、農作業中などに熱中症で搬送された人は1週間(7月3日~9日)で79人に上り、先月から急増していることが農水省のまとめで分かった。その後も全国の広い範囲で熱中症警戒アラートが出されるなど、危険な暑さとなる日が相次いでおり、同省は小まめな水分補給や単独で作業を避けるなど熱中症への予防や注意を呼びかけている。
農水省は、政府の熱中症対策実行計画が閣議決定されるなど、政府一体となって熱中症対策の推進を掲げる中、今年5月から9月を「熱中症対策強化期間」と位置づけ、新たなチラシを作成するなどして注意を呼び掛けている。
また、新たな対策の1つとして先月末から、消防庁のデータを基に毎週水曜日、農・畜・水産の作業中に熱中症で救急搬送された人の数について公表を始めた。それによると、6月後半から救急搬送される人の数が急増し、6月26日~7月2日には68人、7月3日~9日には79人に上っている。
その後も厳しい暑さは続き、7月11日には20都県もの広い範囲で熱中症警戒アラートが発表されるなど、危険な暑さとなる日が相次いでいる。
農水省によると、毎年農作業中の熱中症で約30人が亡くなっており、そのうち約85%が7月から8月にかけて発生している。
このため予防のポイントとして、①高温時の作業をできるだけ避けて風通しのいい場所で作業する②小まめな休憩と水分補給③できるだけ単独作業を避ける④帽子や速乾性の衣服着用などの活用を挙げて注意を呼びかけているのをはじめ、熱中症が疑われる場合は、直ちに作業を中断して涼しい環境へ避難して水分・塩分を補給すること、症状が改善しない場合は医療機関で診療を受けるよう求めている。
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