農政:TPP阻止へ! 現場から怒りの声
やめない米づくり【熊本県・JA鹿本代表理事組合長 三浦一水氏】2016年11月1日
【熊本県・JA鹿本代表理事組合長 三浦一水氏】
熊本県では米、果樹、畜産などがあり、それぞれの地域で役割を果たしています。農家は自分や自分の家族、親戚のために農業をやっているのではない。地域の環境を維持するためであって、このことを国民や消費者に分かっていただきたい。
だから農民はどのようなことがあっても農業をあきらめることはありません。TPPでいかに影響があってもです。このことは断言しておきたい。日本は雨の多いモンスーン気候で、山地が国土の8割を占め、残りを農地として活用しています。アメリカや中国、ロシアなどと農業の条件が違います。
経済原則一本でやろうとしても、WTOは行き詰まっています。アメリカはWTOができなかったため、まず通りやすい南米、次に北米と自由貿易協定を結びました。そして次は太平洋のTPPであることは語らずとも分かるというものです。TPPの本当に背景にあるものはなにか、それを政府もマスコミも、いまだ明らかにしていません。
日本の米づくりは2000年の歴史があります。政治家にはそのことを分かっていただきたい。TPP批准阻止の運動は批准されたからといって終わりというものではありません。いまスタート時点にいるのです。国民と力を合わせて批准阻止へ運動を盛り上げたい。
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