農政:今こそ 食料自給「国消 国産」 いかそう 人と大地
【食と農への思い 校長先生100人に聞きました】群馬県 安中市立安中小学校2022年10月31日
【食と農への思いと農業者へのメッセージ】
安中市立安中小学校 萩原宏明校長
<Q>学校では農業と地域の農産物の大切さをどう教えていますか? その特徴や狙いなどもお願いします。
・2年生でのさつまいも栽培
生活科の学習の一環として学校敷地内の畑を使って苗の植え付けから水やり、草取りなどを行い、秋に収穫する活動を通して、さつまいもを収穫するまでの苦労と収穫の喜びを体験させている。収穫したさつまいもは子どもたちが家庭に持ち帰って食べている。
・3年生ミニトマト・ナス・キュウリの栽培
生活科の学習の一環としてミニトマトは個人持ちの植木鉢を使って、種から育てる活動を行っている。また、学級花壇を利用してクラスごとにナスとキュウリを育てる活動をしている。植物を育てる体験を通して豊かな感受性を身につけさせるとともに、収穫の喜びを味わわせることを狙っている。
・4年生ゴーヤの栽培
理科の学習の一環としてゴーヤを育てる活動を行い、グリーンカーテンをつくっている。植物の生長の様子を体験的に学習している。
・5年生バケツ稲づくり
総合的な学習の時間の活動の一つとしてバケツ稲の栽培活動を行っている。社会科で学習した米作りを、子ども一人一人が実際に米作りを行うことで、米作りの作業手順を体験的に学習することができる。
・市内の高校が育てた食材を使った学校給食の提供
市内にある県立安中総合学園高校が育てた農作物を使った給食を提供し、給食時の放送でアナウンスしている。地場産農作物への関心を高められるようにしている。
<Q>これからの日本の農業についてご意見があればお聞かせください。
農業は食糧生産の観点からも重要であるが、主要産業の一つとして、また環境保全の面から見ても重要だと思っている。SDGsの面からも農業が担うものは大きいと考える。
<Q>現場の農業者へのメッセージをお願いします。
昨今の気候変動(異常気象)の影響(大雨や降雹、猛暑日の増加)を直接受けるのは農業従事者の方々です。本当に大変な思いをしていると思います。そんな大変な状況でも日本の食糧生産を担い、安心安全な農作物を生産してくださることに感謝しています。これらも健康に気をつけて頑張ってください。学校でも生活科や総合的な学習時間、社会、理科などの授業を通して農業についての理解を深めることができるように努力したいと思います。
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