新規除草剤メタゾスルフロンを上市 日産化学2013年3月19日
日産化学工業は新規除草剤メタゾスルフロン(愛称:アルテア)を開発。2月1日に4剤10製品の登録を取得した。3月18日から順次、北海道を除いた全国で販売を開始する。
アルテアは、ノビエなどの一年生雑草から多年生雑草まで、幅広く優れた除草効果をもつ新規除草剤だ。
特にホタルイや多年生雑草に卓効を示すが、これらを地上部で枯らすだけでなく、翌年の発生原因となる塊茎の形成を抑えられるという特長をもつ。
日本にさきがけて韓国で上市され、高い評価を得ている。
今回、国内で新発売となるのはすべて混合剤だ。
「ツインスター」はダイムロンとの混合剤で、2成分でノビエから多年生雑草まで幅広い効果があるため、「成分数が限られている地域でも高い除草効果を実現する」(同社農業化学品事業部)。
このツインスターにヒエ剤のカフェンストロールをを配合した3成分混合剤が「月光」だ。ノビエへの効果持続期間が長いため後発のノビエを抑える効果を強化してある。
「銀河」はツインスターにピラクロニルを配合した3成分混合剤だ。コナギ、アゼナ、オモダカなどSU抵抗性雑草にも高い効果がある。
この3剤はすべてSDSが開発したダイムロンとの混合剤だ。「アルテアとダイムロンは相性が良く、単一で使用するよりも安全性が高まる」(同)という実験結果が出ているという。
一方、系統販売用として開発されたのが「コメット」で、これはテフリルトリオン(AVH-301)、ピラクロニルを配合した3成分混合剤だ。AVH-301を配合したことで、SU抵抗性雑草への効果が補強されているのが特長だ。
ツインスター、コメットは、1キロ粒剤、ジャンボ剤、フロアブル剤の3製剤を揃えた。月光は1キロ粒剤とジャンボ剤、銀河は1キロ粒剤とフロアブル剤の2製剤だが、ともに来シーズンには3製剤を揃える予定だ。
日産化学工業ではアルテアを新たな基幹薬剤として、売上高目標を原体販売も含めて「ピーク時50億円以上」として、積極的に販売していく考えだ。
※剤の適用作物などについては、2月5日付の記事参照。
(関連記事)
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