経営計画「DENKA100」を見直し2013年4月11日
電気化学工業は4月10日、会見を開き経営計画「DENKA100」の見直しを発表した。
DENKA100は同社が設立100周年を迎える平成27年までに営業利益600億円以上、営業利益率10%以上、海外売上高比率50%以上を達成する、などの数値目標を定めた長期の経営計画だ。19年に策定した。
しかし、それ以降、市場の需要構造や末端ニーズが大きな変化し、また、リーマンショック、円高など経済環境が激変。「医薬品や農業資材など、一部の製品は堅調に推移したが、主力のクロロプレンゴムなどが伸び悩んだ」(吉高紳介代表取締役社長=写真右)ため、27年までの計画達成は困難だと判断。今回、目標の達成年度を2年先延ばし29年とし、それにあわせて目標達成に向けた成長戦略を新たに定めることにした。
新成長戦略では、[1]生産体制の強化[2]徹底したコスト削減[3]成長分野への経営資源集中と次世代製品開発、の3つの柱を設定した。
具体的には、[1]では海外向け製品の現地生産を加速、[2]では5年間で100億円のコストダウンをめざす。[3]では環境、エネルギー、インフラ、健康の4分野を成長分野と定め、投資を増やす予定だ。例えば、エネルギーでは水力発電やメガソーラー事業など発電事業を強化する。
吉高社長は会見で、「基礎化学製品だけで600億円はなかなか達成できない。(電気化学工業は)川上の素材供給メーカーだったが、ここ数年、より川下の最終製品に近いものを提供できるようになってきた」と目標達成への手応えを語るとともに、「数値の達成だけでなく、地域貢献活動やボランティア活動など社会的責任も果たしていきたい」と抱負を述べた。
(関連記事)
・暗渠排水管「トヨドレン」価格改定 電化(2013.03.12)
・【人事速報・組織改定】 電気化学工業 事業部制を廃止し4部門へ再編 (4月1日付)(2013.02.08)
・暗渠排水管「トヨドレン」を増産 電気化学工業(2012.12.25)
・群馬にメガソーラーを設置 電気化学工業(2012.12.20)
・肥料売上高は前年同期並み 電気化学工業第2四半期決算 (2012.11.09)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































