農業化学品事業に注力 日本曹達が新中計2013年5月29日
日本曹達は5月14日、平成25年3月期の決算を発表した。海外への事業展開を促進し連結決算の対象となる会社が増えたことなどから、売上高は前年を上回ったが、利益面では前年を下回った。
◆農薬販売、国内外で増収
同期の売上高は、前年に比べて5.3%増の1275億8100万円。営業利益は同13%減の40億9400万円、経常利益は同11.2%減の83億1700万円、当期純利益は同24.7%減の53億300万円だった。1株あたり当期純利益は34.87円。
事業部門別では、主力の農業化学品事業は、売上高が同6.5%増の380億4100万円、営業利益は同10.1%減の18億7000万円だった。
国内の農薬販売では、クミアイ化学工業が昨秋上市した園芸用殺菌剤「ファンタジスタ」、「ファンベル」の農薬登録を取得し新たに発売したほか、園芸用殺菌剤「ベフラン」が伸び増収。海外でも殺ダニ剤「ニッソラン」、殺菌剤「トップジンM」、同「パンチョ」などが伸び、増収となった。
◆新薬の開発すすめる
同社は平成25年4月から4か年の新中期計画「Chemigress to 100」(ステージ2)をスタートさせた。
同社の創業100周年を迎える2020年に売上高2000億円、営業利益200億円の達成をめざしており(下グラフ参照)、今計画はこれに向けた長期経営ビジョンの第2段階に位置づけられている。
この中で農業化学品事業は、セルロース誘導体、機能性ポリマーとあわせて、経営資源を優先的に配分し事業の拡大をめざす3つの注力すべきカテゴリーのうちの1つとして位置づけられている。具体的な取り組みとしては、▽基幹製品の競争力向上と拡販▽新薬の開発促進と早期の上市▽農業関連周辺分野への事業展開、などに取り組んでいく予定だ。
(グラフ)日本曹達 新中期計画 連結数値目標
(関連記事)
・【人事速報】日本曹達(5月21日付)(2013.05.28)
・クミアイ化学工業が日本曹達に株式譲渡(2013.03.14)
・業績予想を修正 日本曹達(2013.02.13)
・農薬販売、海外好調も国内は減収 日本曹達第2四半期決算 (2012.11.08)
・タイ・バンコクに新事務所開設 日本曹達 (2012.08.10)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
米の高騰一転、産地に懸念 政府が「暴落」の引き金? 小泉劇場に不安広がる2025年7月1日
-
JAcom、インスタ・YouTube・TikTokで農協の魅力を楽しく、かわいく発信中!2025年7月1日
-
米価 5週連続で低下 5kg3801円 農水省調査2025年7月1日
-
【人事異動】農水省(7月1日、6月30日付)2025年7月1日
-
米の増産を 石破総理が強調 米の関係閣僚会議2025年7月1日
-
農水省 熱中症対策を強化 大塚製薬と連携し、コメリのデジタルサイネージで啓発2025年7月1日
-
作況指数公表廃止よりもコメ需給全体の見直しが必要【熊野孝文・米マーケット情報】2025年7月1日
-
【JA人事】JA岡山(岡山県)新会長に三宅雅之氏(6月27日)2025年7月1日
-
【JA人事】JAセレサ川崎(神奈川県)梶稔組合長を再任(6月24日)2025年7月1日
-
【JA人事】JA伊勢(三重県) 新組合長に酒徳雅明氏(6月25日)2025年7月1日
-
米穀の「航空輸送」ANAと実証試験 遠隔地への迅速な輸送体制構築を検証 JA全農2025年7月1日
-
JA全農「国産大豆商品発見コンテスト」開催 国産大豆を見つけて新商品をゲット2025年7月1日
-
こども園で食育活動 JA熊本経済連2025年7月1日
-
産地直送通販サイト「JAタウン」新規会員登録キャンペーン実施2025年7月1日
-
7月の飲食料品値上げ2105品目 前年比5倍 価格改定動向調査 帝国データバンク2025年7月1日
-
買い物困難地域を支える移動販売車「EV元気カー」宮崎県内で運用開始 グリーンコープ2025年7月1日
-
コイン精米機が農業食料工学会「2025年度開発賞」を受賞 井関農機2025年7月1日
-
「大きなおむすび 僕の梅おかか」大谷翔平選手パッケージで発売 ファミリーマート2025年7月1日
-
北海道産の生乳使用「Café au Laitカフェオレ」新発売 北海道乳業2025年7月1日