殺菌剤「メトミノストロビン」の国内事業権を買収 住友商亊2017年2月1日
住友商亊(株)は、同社の子会社である住商アグロインターナショナル(株)を通じ、バイエルクロップサイエンス(株)が保有する農業用殺菌剤「メトミノストロビン」の日本国内における事業権を買収した。
世界の穀物生産量は、1970年に比べ、約2倍に増加したが、2050年頃には現在の穀物生産量を、さらに倍増させる必要を説く予測もある。穀物生産量を増やすには、農地面積と収量を増やす必要があり、農作物を病害虫から守る農薬が、より重要な役割を果たすことになる。
「メトミノストロビン」は、日本においては水稲向けに使用される殺菌剤だ。同剤は水面施用により、根からの速やかな吸収と長い持続効果を有する特徴があり、イネの主要病害である「いもち病」や「紋枯病」などに高い予防・治療効果がある。
汎用性が高く、海外では主に大豆に使用されており、食料需要の高まりを背景に取扱量は増加している。住商アグロは、2014年に「メトミノストロビン」の日本を除く世界の事業権をバイエル社から買収しており、今回の買収により、全世界での事業権を住商アグロが保有することになる。
住商アグロは、「メトミノストロビン」と他剤との混合剤を開発することで、果樹・野菜向けにも適用拡大を図り、2020年には全世界で数十億円規模の売上を目指していく。
住友商亊グループの農薬事業は、1970年代の日本メーカーの農薬輸出トレードに始まった。現在では世界30ヶ国以上で農薬輸入販売会社を有し、バリューチェーンの深化を通じて各国農業の生産性向上・効率化に貢献している。
住商アグロでは、「メトミノストロビン」を、このグループ販売網を最大限活用して、普及販売していく方針だ。
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日