農薬危害防止運動がスタート-農水省2020年6月2日
農林水産省は6月1日から厚生労働省と環境省等と共同で「令和2年度農薬危害防止運動」を始めた。
今年度の新たな運動テーマは「農薬は周りに配慮し正しく使用」。農薬使用者のほか、毒物劇物取扱者、農薬販売者などを対象に農薬の取り扱いに関する正しい知識の普及と啓発に取り組む。
今年度は新型コロナウイルス感染防止に十分に配慮し「3密」を避けて実施するほか、外出自粛など地域の状況に応じて取り組みを進める。
農林水産省が5月29日に公表した農薬事故の発生状況のとりまとめによると、農薬の使用にともなう人に対する事故は平成30年度は25件だった。前年度は21件だった。
おもな原因は、農薬の調製または散布時にマスクやメガネなどの防護装備が不十分だった事例が6件、土壌くん蒸剤(クロルピリン剤)を使用したときに被覆をしなかったか、何らかの理由で漏洩した事例が4件、保管管理が不適切で誤飲した事例が3件などとなっている。
また、農作物や魚類への被害は前年度の16件に対し12件だった。
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