環境負荷の少ない新規殺虫成分 登録申請を豪州・韓国で開始 BASF2021年1月28日
BASFは、新規殺虫剤有効成分Axalion(アクサリオン、一般名:ジンプロピリダズ)を世界各地で登録開始。オーストラリアと韓国での農薬登録に向けて、関連書類を規制当局に提出した。EU、ブラジル、インドでは2021年に申請予定で、その他主要市場でも、今後数年のうちに関連書類の提出を予定している。

今回の登録は、同社の世界的な殺虫剤のポートフォリオをさらに拡大し、農業への持続可能なイノベーションを提供していく上で、同社のポジションを強化する重要なマイルストーンとなる。BASFアグロソリューション事業本部の殺虫剤研究担当バイスプレジデントのハロルド・バスティアンス氏は「Axalionは農作物の害虫の防除に効果がある一方、花粉媒介昆虫や害虫の天敵を含む有用昆虫に対する影響は比較的小さく抑えられる。新しい有効成分は、全ての研究開発プロセスで持続可能性の基準を組み込むことに成功した1つの事例」と説明する。
有効成分のAxalionは、その新規の作用機構と植物体内での浸透移行性により、コナジラミ類やアブラムシ類を含む様々な吸汁性害虫の防除に特に有効で、生産者は収益に影響する大幅な収量損失を防ぐことがでる。また、害虫の摂食を迅速に停め、植物の養分損失を減らすとともに害虫による病害の媒介を防ぐため、高い収量が得られる。同社の試験によると、Axalionを適切に使用した場合、土壌や水産動植物、花粉媒介昆虫や害虫の天敵を含む有用昆虫と鳥類に対して、環境負荷が少ないことが示された。
BASFアグロソリューション事業本部グローバルストラテジックマーケティング、殺虫剤担当バイスプレジデントのニール・ベントレー氏は「予測通りに信頼できる効果を発揮するAxalionは、生産者にとって総合的な病害虫管理の不可欠なツールになる。作物を保護するとともに、既存の害虫管理のツールが長期的に利用できるようになる」と話している。Axalionは、ブドウやじゃがいもを含む、果樹や野菜の幅広い作物で登録。大豆やその他のマメ類、綿花、穀物などの畑作物も追加登録の対象で、花き類の生産者に対応する。
重要な記事
最新の記事
-
米粉で地域振興 「ご当地米粉めん倶楽部」来年2月設立2025年12月15日 -
25年産米の収穫量746万8000t 前年より67万6000t増 農水省2025年12月15日 -
【年末年始の生乳廃棄回避】20日から農水省緊急支援 Jミルク業界挙げ臨戦態勢2025年12月15日 -
高温時代の米つくり 『現代農業』が32年ぶりに巻頭イネつくり特集 基本から再生二期作、多年草化まで2025年12月15日 -
「食品関連企業の海外展開に関するセミナー」開催 近畿地方発の取組を紹介 農水省2025年12月15日 -
食品関連企業の海外展開に関するセミナー 1月に名古屋市で開催 農水省2025年12月15日 -
【サステナ防除のすすめ】スマート農業の活用法(中)ドローン"功罪"見極め2025年12月15日 -
「虹コン」がクリスマスライブ配信 電話出演や年賀状など特典盛りだくさん JAタウン2025年12月15日 -
「ぬまづ茶 年末年始セール」JAふじ伊豆」で開催中 JAタウン2025年12月15日 -
「JA全農チビリンピック2025」横浜市で開催 アンガールズも登場2025年12月15日 -
【地域を診る】地域の農業・農村は誰が担っているのか 25年農林業センサスの読み方 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年12月15日 -
山梨県の民俗芸能「一之瀬高橋の春駒」東京で1回限りの特別公演 農協観光2025年12月15日 -
迫り来るインド起点の世界食糧危機【森島 賢・正義派の農政論】2025年12月15日 -
「NARO生育・収量予測ツール」イチゴ対応品種を10品種に拡大 農研機構2025年12月15日 -
プロ農家向け一輪管理機「KSX3シリーズ」を新発売 操作性と安全性を向上した新モデル3機種を展開 井関農機2025年12月15日 -
飛翔昆虫、歩行昆虫の異物混入リスクを包括管理 新ブランド「AiPics」始動 日本農薬2025年12月15日 -
中型コンバインに直進アシスト仕様の新型機 井関農機2025年12月15日 -
大型コンバイン「HJシリーズ」の新型機 軽労化と使いやすさ、生産性を向上 井関農機2025年12月15日 -
女性活躍推進企業として「えるぼし認定 2段階目/2つ星」を取得 マルトモ2025年12月15日 -
農家がAIを「右腕」にするワークショップ 愛知県西尾市で開催 SHIFT AI2025年12月15日


































