農薬精密散布で環境負荷軽減 日本での普及に意欲 バイエル クロップサイエンス2021年11月26日
バイエル クロップサイエンス(株)は11月24日、オンラインで記見会見を開き、日本の農業を持続可能にする精密農業への取り組みについて発表した。このなかで、同社のデジタルによるテイラーメイドソリューション(問題解決の手段)を提案し、普及に意欲を見せた。
ソリューションは、①精密散布へむけての取り組み、②圃(ほ)場ごとの診断に基づく新しい農薬散布の提案、③革新的な製品の開発の三つからなる。それぞれ具体的には、労働力の削減と作業者暴露の低減、環境負荷の低減、処理時間の最適化、圃場条件にあった防除による最適な農薬散布の提案、(処理回数・処理量を低減する製品開発)などを目指す。
精密散布ではドローンおよびR150(量産型農業用無人機)の提案と自動航行散布の実現に向けたRTK(リアルタイムキネマティック)基地局を設置する。2023年までに100基を設置し、日本の圃(ほ)場の90%をカバーする。
またプランテクト(ハウス向けのモニタリングサービス)を通して栽培環境の把握、散布適期の提案を行う。さらに2022年から雑草病害虫診断アプリ「マジック・スカウト」のサービス開始し、水稲の圃(ほ)場診断ごとの新たな防除方法を提案する。
同社カスタマーマーケティング本部の仁木理人本部長は、こうした取り組みについて『SDGs』などグローバルな取り組みに合致しており、食糧の安全保障と環境保全という日本の農業の方向にも沿ったものだ」と胸を張った。またハーライト・プリンツ代表取締役社長は「農薬の使用量を減らし、環境への影響を下げるとともに、新たなビジネス価値の提案ができる」と、精密散布の意義を強調した。
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