人事2024 左バナー 
JA全農人事情報
左カラム_病害虫情報2021
新聞購読申込 230901
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_花づくり_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
左カラム:JCA160_86
240401・ニッソーグリーン マスタピース水和剤SP
JA全中中央①PC
JA全中中央SP

農薬:現場で役立つ農薬の基礎知識 2014

【現場で役立つ農薬の基礎知識 2014】[1]水稲種子消毒法のポイント2014年1月22日

一覧へ

【JA全農 / 肥料農薬部】

・主な種子伝染性病害
・効果的な種子消毒法
・塩水選法健全な種もみを確保
・温湯消毒種もみ袋の中心部まで熱を
・種子消毒剤防除する病害に最適な剤を
・新しい種子消毒法高温蒸気熱処理するサーモシード

 水稲の育苗期においては、播種密度が高い場合が多く、多湿となるため、種子伝染性病害が発生しやすい環境となります。種子伝染性病害の第一伝染源は、前年度の罹病種子であり、種子消毒を怠ると、大きな被害が発生します。種子消毒は、育苗期の種子伝染性病害を効率的に防除できる手法であり、健全な苗を育成することで安定的な生産につなげることができます。
 近年、種子消毒が不十分であることに起因する種子伝染性病害の発生が顕在化し始めており、再度、基本技術としての種子消毒の重要性を確認する必要があります。そこで本稿では、種子消毒法およびその処理方法のポイントについて紹介します。

最新版はこちら

健全な苗確保のため、
基本技術をしっかりと

1.主な種子伝染性病害

ばか苗病。感染した苗は黄化・徒長し、枯死する。

 水稲の種子伝染性病害には、いもち病、ばか苗病、ごま葉枯病、もみ枯細菌病、苗立枯細菌病などがあり、地域によってその発生程度は異なります。特に、水稲の最大の病害であるいもち病は全国的に発生しており、また地域によっては一部殺菌剤に感受性低下が認められることから、種子消毒の徹底が重要な防除対策となっています。
 また、いもち病以外の病害については、地域や育苗方法によって発生する病害が異なりますので、対象となる病害を見極めて、適切な種子消毒法を選択する必要があります。

(写真)
ばか苗病。感染した苗は黄化・徒長し、枯死する。


2.効果的な種子消毒法

もみ枯細菌病。生育のどの時期でも伝染し、苗が腐敗する。

 種子伝染性病害を防除するための有効な種子消毒法として、塩水選や温湯消毒といった物理的防除法、また種子消毒剤を使用する化学的防除法や生物的防除法が挙げられます。
 種子消毒を効果的に行うためには、それぞれの種子消毒法について、その特性を十分に理解する必要があります。

(写真)
もみ枯細菌病。生育のどの時期でも伝染し、苗が腐敗する。


(1)塩水選法
健全な種もみを確保

 塩水選法は、種もみの比重の差を利用して健全な種もみを選択する方法です。
 種子伝染性病害に感染した種もみは、概して稔実が悪く、健全な種もみより比重が軽いことが多いため、うるち米は比重1.13(もち米は比重1.08)に調整した塩水や硫安溶液に種もみをつけ、沈んだ種もみだけを選択します。手間はかかりますが、健全な種もみを確保する基本の作業となります。
 また、塩水選法を実施した後は、水洗いをして、種もみから塩分を除去することが必要です。

(2)温湯消毒
種もみ袋の中心部まで熱を

 温湯消毒は、60度前後の湯に種もみを10分ほど浸して、熱で病原菌を殺菌する方法です。
 温度管理が重要であり、温度を間違えると種もみの発芽率が下がることがあります。また、種もみ袋を使用した場合などでは袋の中心部まで熱が十分に行きわたらず、消毒が不完全となる場合があるので注意が必要です。
 効果を確実に得るには、湯の温度低下を防ぐために湯量を多くしたり、種もみ袋の中心部までを必要な温度に保つために、種もみ袋をよく揺すって湯水を袋の中心部に十分に浸透させたりするなどの工夫が必要です。
 また、温湯処理を実施した後は、発芽率の低下等を防ぐために、速やかに水で冷却します。

(3)種子消毒剤
防除する病害に最適な剤を

 種子消毒剤は化学合成物資を有効成分とする化学農薬と微生物を有効成分とする微生物農薬に分けられ、浸漬処理、粉衣処理(スラリー処理)、吹付処理の3つの処理方法があります。
 いずれの方法も、種もみに潜んでいる病原菌に有効成分を十分に浸透させることが効果を発揮させるポイントであるため、農薬のラベルなどをよく読んで使用基準を遵守して使用する必要があります。
 また、微生物農薬は、病原菌より先に水稲に無害な微生物を増殖させることで、後からの病原菌の増殖を抑えることで効果を発揮させる処理方法です。微生物農薬は有機JASで使用可能な農薬に指定されています。
 また、特別栽培農産物では農薬の使用回数にカウントされないので、微生物農薬の活用により、防除計画を立てやすくなります。
 種子消毒剤は種類により防除できる病害が異なっているので、防除しなければならない病害を良く見極めた上で、現場の実情に合った最適な種子消毒剤を選び、その種子消毒剤の特性をよく理解し、効果的に防除することが重要です。
 また、種子処理後の廃液は適切に処理しましょう(決して河川等へは廃棄しないでください)。おもな水稲種子消毒剤は下表のとおりです。

主要な種子消毒剤

(上図をクリックすると、大きなサイズのPDFファイルにリンクします)

3.新しい種子消毒法 高温蒸気熱処理するサーモシード

 最近、省力化や環境負荷低減につながる可能性のある新しい種子消毒技術として「サーモシード」が開発されていますので、紹介します。
 「サーモシード」は、水稲や麦などの種子に高温蒸気熱処理を行うことにより、種子伝染性病害を防除する技術で、すでにヨーロッパでは実用化しています。日本では試験中の技術ですが、農薬を使用しないで消毒するので、農薬使用回数を低減できます。
 また、温湯消毒と比較すると、中の方にある種子まで熱が行き渡るので、確実な病害防除が可能といわれています。さらに廃液処理が不要なので、環境負荷も小さい技術です。
 JA全農農薬研究室の試験で、ばか苗病・もみ枯細菌病などへの効果が確認されています。

重要な記事

240401・シンジェンタ粒粒マイスター:右上長方形SP

最新の記事

クミアイ化学右カラムSP

みどり戦略

Z-GIS 右正方形2 SP 230630

注目のテーマ

注目のテーマ

JA共済連:SP

JA人事

JAバンク:SP

注目のタグ

topへ戻る