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農薬:防除学習帖

みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(2)【防除学習帖】 第241回2024年3月16日

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令和3年5月に公表され、農業界に衝撃を与えた「みどりの食料システム戦略」。防除学習帖では、そこに示された減化学農薬に関するKPIをただ単にKPIをクリアするのではなく、できるだけ作物の収量・品質を落とさない防除を実現した上でKPIをクリアできる方法を探る必要がある。そのことを実現するのに必要なツールなり技術を確立するには、やはりIPM防除の有効活用がとても重要だ。そこで、防除学習帖では、どのようにIPM防除資材・技術をどのように活用すれば防除効果を落とさずに化学農薬のリスク換算量を減らすことができるのか検討してみたいと考える。
IPM防除は、化学農薬による化学的防除に加え、化学的防除以外の防除法である①生物的防除や②物理的防除、③耕種的防除を効率よく組み合わせて効率的に防除するものである。化学的防除に関しては、既に検証・紹介し、みどり戦略対策の考え方一定程度整理したので、今回以降は化学的防除以外の防除法にどのような技術があるのか、その詳細を紹介しながら、対策法を考え、導入にあたっての留意点を紹介していこうと思う。
先ずは、生物的防除に使用される資材や技術の紹介から始めようと思うので、生物農薬の代表格にはバチルス剤があるが、殺菌剤としてはバチルス ズブチリス菌が、殺虫剤としてはバチルス チューリンゲンシス菌といった具合に、同じバチルス菌でも用途によって菌種が異なる。第1回目は、バチルス殺菌剤について紹介しようと思う。

1. バチルス殺菌剤の特性と使用上の留意点
バチルス殺菌剤とはバチルスという芽胞細菌を有効成分にしているもので、主に病原菌の生活圏(養分や生息場所)を奪うことで病原菌の増殖を防ぎ効果を発揮する。病原菌の生活圏を奪うためには、バチルス菌が病原菌よりも先に作物体上で増殖を果たしていなければならないので、病害が発生する前にバチルス剤を処理するのが鉄則である。
病原菌が増殖したあとや感染を成功させた後では、どんなに優れたバチルス剤であっても効果を発揮できないと考えておいた方が良い。
とにかくバチルス殺菌剤は、いわゆる予防散布が鉄則である。

2.バチルス殺菌剤の種類
現在、農薬登録のあるバチルス剤は、有効成分をバチルス ズブチリス、バチルス アミロリクエファシエンス、バチルス シンプレクス、ラクトバチルス プランタラムの4種であるが、圧倒的にバチルス ズブチリスを成分とするものが多い。別表に、作物・病害別に登録の有無を示したので、作物登録のあるバチルス剤を選ぶ際の参考にして頂きたい。いずれも、うどんこ病や灰色かび病、葉かび病といった糸状菌病に効果を示すので、これらの病害が発生する野菜類については、野菜類登録のあるバチルス剤を使用すればほとんどの野菜で防除が可能となる。

3.バチルス殺菌剤による防除の基本
バチルス殺菌剤を導入することで化学農薬のリスク換算量を減らすことができる。ただし、バチルス殺菌剤だけで十分な防除効果が得られない場合もあるので、化学農薬を補完的に使用することも考慮しておかなければならない。つまり、対象病害の発生前からバチルス殺菌剤を定期的に継続使用し、発生状況に注意しながら、発生が無いようであれば、そのままバチルス殺菌剤のみでの防除を継続し、万一病害の発生が認められるようになったら、発生量が少ないうちに化学農薬を散布して病害を一掃すると良い。その場合、使用する化学農薬はバチルス菌の活動に影響を及ばさないものを選ぶよう注意する。化学農薬の選択にあたっては、メーカーの混用適否表などを参考にすると良い。
どの病害に効果があるかは下表を参考にして選択し、それぞれの用法・用量を守って使用してほしい。

バチルス殺菌剤1

バチルス殺菌剤2

バチルス殺菌剤3

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