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農薬:防除学習帖

みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(68)【防除学習帖】第307回2025年7月19日

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 令和3年5月に公表され、農業界に衝撃を与えた「みどりの食料システム戦略」。防除学習帖では、そこに示された減化学農薬に関するKPIをただ単にクリアするのではなく、できるだけ作物の収量・品質を落とさない防除を実現した上でKPIをクリアできる方法を探っているが、そのことを実現するのに必要なツールなり技術を確立するには、やはりIPM防除の有効活用が重要だ。そこで、防除学習帖では、IPM防除資材・技術をどのように活用すれば防除効果を落とさずに化学農薬のリスク換算量を減らすことができるのか探っている。

 みどり戦略対策に向けたIPM防除でも、必要な場面では化学的防除を使用し、化学的防除法以外の防除法を偏りなく組み合わせて防除効果の最大化を狙うのだが、農薬のリスク換算量を減らせる有効成分や使用方法を選択できるようにするためには、農薬の有効成分ごとにその作用点、特性、リスク係数、防除できる病害虫草等を整理すると、より効率良く防除できてリスク換算量を減らすことができる道が探れると考えている。そのため、有効成分の作用機構ごとに分類し、RACコードの順番に整理を試みている。現在FRACコード表日本版(2023年8月)に基づいて整理し紹介しているが、整理の都合上、FRACコード表と項目の並びや内容の表記方法が若干異なることをご容赦願いたい。

29.ポリオキシン

 (1)作用機構:[H]細胞壁の生合成

 (2)作用点: キチン生合成酵素

 (3)グループ名:ポリオキシン・グループコード:[19]

 (4)殺菌剤の耐性リスク:中

 (5)耐性菌の発生状況:有(リンゴ斑点落葉病他)

 (6)化学グループ名/有効成分名(農薬名):
   ペプチジルピリミジンヌクレオシドには、現在のところ、化学グループ名ポリオキシンの有効成分名オリオキシンのみである。
       [1]ペプチジルピリミジンヌクレオシド/ポリオキシン(ポリオキシン)

 (7)グループの特性:
   病原糸状菌の胞子発芽管や菌糸の先端を球状に膨潤させて正常な生育をできなくさせて死滅させる作用を示す。この作用は、糸状菌の細胞壁の構成成分であるキチンを産生する際に機能するキチン合成酵素の働きを阻害することによって起こると考えられている。

 (8)リスク換算係数とリスク換算量削減の考え方:
     この化学グループに属する有効成分はであるポリオキシンのリスク換算係数は0.1で基準年出荷量に基づくリスク換算量は1.3トンである。
     このことから、リスクも少なく、出荷量も少ないこと、幅広い病原糸状菌に効果を示す殺菌剤であることから、効果を発揮できる分野があれば、ローテーション防除の徹底など耐性菌対策に十分に留意しした上で使用を続ける方が得策だと考える。

 (9)ペプチジルピリミジンヌクレオシド剤の農薬登録がある主要病原菌一覧
    ペプチジルピリミジンヌクレオシド剤の農薬登録がある主要作物・病害名・病原菌別有効成分の一覧を次表に示した。実際の使用前には必ず農薬ラベルにて登録内容(使用方法等)を確認して正しく使用してほしい。

ペプチジルピリミジンヌクレオシド剤の農薬登録がある主要病原菌一覧

ペプチジルピリミジンヌクレオシド剤の農薬登録がある主要病原菌一覧

ペプチジルピリミジンヌクレオシド剤の農薬登録がある主要病原菌一覧

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