5割が通信費節約したい 2018年度全国生協組合員意識調査2018年11月19日
日本生協連は11月16日、「2018年度全国生協組合員意識調査」の報告書を取りまとめ、公表した。
9回目となるこの調査は、くらしや購買に関する意識・行動などの生活者の実情について明らかにすることを目指し、1994年から3年おきに実施している。
今回は、日本生協連加盟の地域購買生協のうち、組合員数上位30位までの生協を対象に、生協組合員からの回答データを集約・分析している。また、普段の食生活などに関する組合員(有効回答数:3653)と一般消費者(同:1800)の比較調査や、一般消費者を対象に意識調査を行った。
【組合員調査】
◆「貯蓄など将来への備え」にお金をかけたいが5割
組合員が節約したいことを聞いたところ、「節約したいもの」「やや節約したいもの」は「通信費」が51.9%で1位となり、次いで「葬儀」36.3%、「保険・共済」30.7%となった。一方、「お金をかけたい」「ややお金をかけたい」ことは、1位が「貯蓄など将来への備え」50.3%で、次いで「趣味や娯楽、旅行」39.1%、「健康のための活動」31.8%だった。
◆購入姿勢が消極的になった理由は「収入が増えないから」
昨年の今頃と比べ、商品・サービスの購入に積極的になったかという問いに、「どちらかといえば積極的になったと思う」が8.1%、「ほとんど変化はないと思う」が56.1%となり、「どちらかといえば消極的になったと思う」が22.8%で、消費増税後の2015年調査よりは減少したが、2012年より多くなっている。
消極的になった理由は2015年調査では「物価が上がったから」が最も多かったのに対し、今回は「収入が増えない(減った)から」が53.6%で最も多い結果となった。
【組合員および一般消費者への意識調査】
◆普段の食生活では「栄養バランス」を意識
組合員と一般消費者に、「カロリーの適切さ」「糖質の適切さ」「脂質の適切さ」「塩分の摂取量」「栄養バランス」「カルシウムの摂取量」「アレルギー物質」の7項目の中で、普段の食生活で注意しているものについて調査した。その中で最も関心が高かったのは「栄養バランス」で、「注意できている」「まあ注意できている」と回答したのは組合員58.4%、一般消費者49.8%となった。
【一般消費者への意識調査】
◆食品購入先に求めることは「安全・安心」が9割
食品購入先に求めることについて「求める」「少し求める」と回答したのが最も多かったのが「安全・安心」90.1%で、次いで「おいしい商品」88.1%、「誇張や隠し事をしない」が86.1%となった。
また、価格については世代ごとに差があり、「価格を下げること」について「求める」と回答したのは20代では51.7%だったのに対し、50代では38.2%となり、若い世代の方が強く求めていることが分かった。
(関連記事)
・総務省 8月の家計調査報告 教育費等増で消費支出増える(18.10.10)
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