鮮度保持に有効な低温活性触媒製品の開発・製造・販売新会社を合弁で設立 フルヤ金属2020年7月28日
工業用貴金属製品製造・販売の(株)フルヤ金属は、低温活性触媒(FT-eco触媒)を生かした環境製品の開発・製造・販売などを手がける新会社の(株)FuruyaEco-FrontTechnologyを、レアメタル大手の英アングロ・アメリカングループと設立した。
塗布型の触媒(左)、ペレット型の触媒
新会社には(株)フルヤ金属が6割、アングロ・アメリカングループのアングロ・プラチナム・マーケティングが4割を出資。プラチナ生産世界最大手の同社グループと日系企業が合弁会社を設立するのは今回が初めて。
(株)フルヤ金属は、人体に有害なアレルギーや悪臭の原因となる揮発性有機化合物(VOC)、植物の腐敗を早めるエチレンの除去用に有効なFT-eco触媒の量産体制を2017年に確立。
今後、鮮度劣化による食品ロスの削減や、防臭、防カビ、抗菌による生活向上への貢献が期待される。都市部の経済発展が続くアジアを中心に、販路拡大や技術開発が見込めることから、新会社を軸に事業展開を加速することとした。
同触媒は、特殊なセラミックスにプラチナなどの貴金属ナノ粒子を担持させた触媒。0~30度の室温レベルでVOCやエチレンを効率的に除去でき、空間内に設置するだけで高い触媒効果を発揮する。
また、ほとんど交換の必要がないためコスト削減や省エネ効果が見込め、空気清浄機や冷蔵庫などの家電、青果物・花木など鮮度保持が必要な生鮮小売店、コールドチェーンなどの流通ロジスティクス分野などで活用が期待されている。
同触媒は低温で機能を発揮するため、エネルギー消費による二酸化炭素の発生を抑制でき、鮮度保持による食品ロスの削減に寄与できる省エネで環境に優しい次世代タイプとなっている。
重要な記事
最新の記事
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日
-
ノークラッチで簡単操作「三菱トラクターGJE28・35」新発売 三菱マヒンドラ農機2025年5月9日
-
カインズ 神奈川県相模原市と「包括連携協定」締結2025年5月9日
-
まるまるひがしにほん「新潟県の地酒と特産品フェア」開催 さいたま市2025年5月9日
-
「親子でお米の田植え体験イベント」5月25日に開催 momofarm×農産直売所あぜみちのコラボ企画 グリーンデイズ2025年5月9日
-
生産者にフォーカスを当てた食品展示会「たべるーとEXPO」2025年7月に開催決定 TYL2025年5月9日