想いをつなげて90年 持続可能な社会を目指して 「希望は農協運動にある」
Z-GIS左PC
左カラム:全中動静160_86
どう思う!菅政権
薄井寛・20大統領選と米国農業
緊急企画:JA対話運動~コロナ禍での協同~
左カラム_シリーズ_防除学習帖
左カラム_コロナJA緊急アンケート
左カラム_JAへエール
左カラム_緊急特集どうなる日本の食
左カラム_病害虫情報2020
左カラム_持続化給付金まとめ
左カラム_コラム_正義派の農政論_pc
左カラム_コラム_米マーケット情報_pc
左カラム_コラム_地方の眼力_pc
左カラム_コラム_食料・農業問題 本質と裏側
左カラム_コラム_昔の農村・今の世の中_pc
左カラム_コラム_グローバルとローカル_pc
左カラム_コラム_TPPから見える風景_pc
左カラム_コラム_ムラの角から_pc
左カラム:JCA160_86
BASFヘッドSP:ゴーゴーサン
JA全中中央①PC
JA全中中央SP

食物アレルギー治療 成功のカギを解明 千葉大学など研究グループ2020年12月11日

一覧へ

千葉大学大学院医学研究院の倉島洋介准教授、東京大学医科学研究所の清野宏教授、高里良宏医師の研究グループは、食物アレルギーの唯一の治療法でありながら、その機序について不明な点が多かった経口免疫療法の治療メカニズムの一端を解明した。

同研究では、アレルギーの発症の原因である「悪玉」免疫細胞の一つ、マスト細胞が、治療が成功している場合にはアレルギーを抑える働きをする「善玉」細胞へと切り替わっていることが、マウスを用いた実験により明らかになった。

この発見をもとに、悪玉細胞を善玉細胞へと効率的に切り替えるスイッチ機構の解明が進めば、そこに着目した切り替え促進薬の開発によりアレルギー治療が大きく進歩することが期待される。同研究は、慶応大学、順天堂大学、日本大学、カリフォルニア大学を含む多施設との共同研究の成果。この成果を報告した論文は、12月10日(日本時間)発行の米国学術誌Mucosal Immunology誌オンライン版にて発表された。

アレルギー反応が起こる仕組み図1:アレルギー反応が起こる仕組み

研究の背景

食物アレルギーは日本で約120万人の患者がいるとされており、かゆみやじんましん、おう吐、下痢の他、最悪の場合ショックを起こして死に至るケースもある疾患で、白血球の一種であるマスト細胞がアレルゲンを受容し、ヒスタミンなどのアレルギー物質を放出することで発症する(図1)。

同研究では、食物アレルギーの有望な治療法である経口免疫療法に着目。この治療法はいわば「研究段階」で、どのような作用機序でアレルギーの根治につながっているのかについての情報は少ない。また、治療中の副反応や成功率の低さも課題となっている。

これまで、経口免疫療法を行うことで、ヒスタミンを産生しアレルギーを発症させるマスト細胞の低応答化とアレルギーの抑制細胞である制御性T細胞が増えるという2つの現象は知られていたが、治療の中でマスト細胞の低応答化と制御性T細胞の増加がどのように関連しているのかは不明だった。

同研究によって明らかになった経口免疫療法のメカニズム。アレルギーを引き起こす悪玉マスト細胞が、アレルギーを抑制する善玉マスト細胞に変化する図2:同研究によって明らかになった経口免疫療法のメカニズム。アレルギーを引き起こす悪玉マスト細胞が、アレルギーを抑制する善玉マスト細胞に変化する

研究成果

研究グループは、独自に食物アレルギーの経口免疫治療モデルマウスを作り、実験を実施。その結果、経口免疫療法を行いアレルギー症状が軽減された群では、マスト細胞は低応答の状態になるだけでなく、アレルギーを抑制する制御性T細胞を増やすタンパク(IL-2)や、アレルギー症状を抑えるタンパク(IL-10)を産生し、アレルギーを起こす悪玉細胞からアレルギー反応を抑える善玉細胞へとその性質が変化していることを発見した(図2)。

また、食物アレルギーの経口免疫治療の途中にマスト細胞をマウスの体から除去したところ、制御性T細胞が減少すると同時に制御性T細胞のアレルギーを抑える性質も低下していることが明らかになった。

さらに、経口免疫療法を試験管内で模倣したところ、アレルギーの抑制物質を放出するように変化した善玉マスト細胞の作製に成功。経口免疫療法によるアレルギー治療の成功には、アレルギーを起こすマスト細胞がアレルギー物質を放出させないように低応答化するだけではなく、マスト細胞自身がアレルギーを抑える細胞へと機能を転換させるメカニズムが重要であることがわかった。研究成果により、不明な点が多かった経口免疫療法を成功させるカギの一つが明らかになった。

今後は、アレルギーの悪玉細胞を善玉細胞へと効率的に切り替えるスイッチ機構が明らかになれば、それを応用した切り替え促進薬の開発が期待される。さらに、スイッチ機構を制御し悪玉細胞から善玉細胞への切り替えを安定して行えるようにすることで、食物アレルギー治療の精度向上に貢献できると考えられる。

最新の記事

国際衛生SP:パナミエール

クミアイ化学右カラムSP

負けるな! コロナ禍 今始まる! 持続可能な社会をめざして

新世紀JA研究会 課題別セミナー:SP

注目のテーマ

注目のテーマ

Z-GIS:SP

ウィズコロナ 命と暮らしと地域を守る農業新時代への挑戦

JA共済連:SP

注目のタグ

JAバンク:SP

コロナ対策に学ぶ

JA人づくり研究会:SP

本田防除

新世紀JA研究会:SP
topへ戻る